30冊目 冲方丁『マイ・リトル・ヒーロー』
交通事故で意識不明の状態になりゲームの世界でのみコミュニケーションが取れるようになった息子とそのゲームの世界大会を目指す話。
父親が善人すぎて騙されたり本来怒りを向けたりする相手すら信用してチームを作っていくのが素敵だった。そして、信用された側も罪滅ぼしとして真摯に協力していく様も感動する。
途中でひょっとしてまた何か騙されるのではとヒヤヒヤしたけれど、ハッピーエンドで締めくくられていてとてもいい作品だった。
これは間違いなく今年の個人的な十選に入る。
11.03.2026 15:20
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29冊目 竹吉優輔『たったひとつの冴えない復讐』
あるクラスで起きたイジメの犯人と原因を追っていく話。
なかなかえげつないというか、クラス全体がイジメに積極的にも消極的にも関わっていてとても嫌なクラス。だけども、確かにイジメられている人のために声を上げることはとても難しいとも思う。ひとつひとつの原因が見つかったらそいつを糾弾すればいいという雰囲気も気持ち悪い。そういう人の浅はかな部分はかえってリアルにも感じた。
ただ、主人公の夜尿症のエピソードはあんまり必要性を感じなかった。
09.03.2026 13:00
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28冊目 南原詠『消えたテストと咲かないサクラ』
受験で使用するテストがすり替わっていた謎を追う話。
論理的に可能性を消していく形で全貌が明らかになるのが本当に最後の部分になるので、面白いんだけどなかなか話がつながっていくような盛り上がりにはちょっと薄かったかなぁという印象。
前年の不正問題から試験運営をガチガチにした結果負担がヤバくなってるのはそういう会社ありそうだなぁとなんともいえないリアル感はあった。
07.03.2026 06:18
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27冊目 神永学『ラザロの迷宮』
血まみれで現れた記憶喪失の男の話と、洋館で起きる惨劇が並行して語られる構造。
二つの話がどう絡んでいくのか想像していくのは面白い。途中から色々とこれはもしかしてという要素が絡んでいって、そういえばと振り返りたくなるところも多く読み過ごせない箇所が多い。多分こういうことなんだろうなと予想したところは見事裏切られた。
06.03.2026 10:18
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26冊目 友井羊『ボランティアバスで行こう』
震災復興のためのボランティアに参加する話。
それぞれがそれぞれの動機からボランティアに参加するんだけども、当然ながら安易な善意だと打ちのめされるのがちゃんとしている。震災にあった側もそれぞれの事情があり、通り一遍な対応もよくなく。色々考えさせられる。
物語の構造も途中でちょっとあれって思う瞬間があったけど、全て見通すことはできなかったなぁ。上手い作品。
06.03.2026 10:12
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25冊目 アンソロジー『人生リーチ、時々ツモ 麻雀小説傑作選』
タイトル通り麻雀小説のアンソロジー。
新川帆立目当てで買ったけど、一度別なアンソロジーで読んだことのある話だった。久しぶりに大沢在昌の話も読んだけど、なんだかんだで結構好きなんだよなぁと思ったり。宮内悠介の話も結構面白かった。でもそれ以外の話はあんまりピンと来なかったなぁ。
大の麻雀好きであったら違うのかもしれないけど、ちょっとアプリでやる程度の自分にはあまり響かないアンソロジーだったかも。
28.02.2026 16:17
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24冊目 芦沢央『夜の道標』
塾の教師の殺人事件と、当たり屋の少年の話。
芦沢央の小説にしてはそこまで人間の嫌らしさは感じなかった気がする。時代設定の妙があって、そこをうまく突かれたなという感想。
あとは桜介の思いやりがまったく波瑠には響くものではないのがかえって残酷だった。善意が恵まれた立場からの施しになってしまうところまで考えが及ばないのは小学生だから仕方はないとはいえ、すれ違いがただただ悲しい。それゆえに善意も悪意もない阿久津と過ごすのが楽しかったんだろうな。
28.02.2026 16:06
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23冊目 伊坂幸太郎『マイクロスパイ・アンサンブル』
猪苗代湖を舞台にした二つの世界の話。
あたたかなお話で、七年目のストーリーの収束していく様はとても良かった。お互いの世界が干渉してはいるものの認識はできないのでもどかしさはちょっと感じる。何がどれとは明示されてないことを良さと捉えるかどうかは人によりそうかな。
24.02.2026 09:41
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22冊目 浅倉秋成『まず良識をみじん切りにします』
未来屋書店の特典のために購入。単行本は買わない主義だったけれど、浅倉秋成で買っていないのがまだ文庫化されていない本しかなかったため縛りを破った。
内容はまさに良識をみじん切りにしないといけなかった。真面目に考えるとその不思議な世界についていけなくなる。とはいえ、デスゲームはまだついていけるかも。もうちょっと結末がどうなったのか知りたいなぁというのもちらほら。
21.02.2026 17:05
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20,21冊目 アンディ・ウィアー『プロジェクト・ヘイルメアリー 上・下』
地球の危機を救うために宇宙で解決策を探す話。映画で見る前に絶対小説で読んでと強く勧められたので読んだ。
正直前半はこの物語の帰着先がどこになるかわからなくてそこまでピンと来なかったけど、後半から一気に目が離せなくなった。光が刺せば絶望が襲ってくることの繰り返しに揺り動かされる。
終わり方も良かったけれど、同軸の地球の物語もとても気になるところ。
19.02.2026 15:52
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19冊目 四島祐之介『アナヅラさま』
宝島社のこのミス大賞って感じの小説。アナヅラ様という都市伝説による行方不明事件についての話。
もうちょっとホラー的なゾクっとする感じが欲しかったかなぁ。怪異そのものはシステム的な役割であんまり存在感がなかったのが残念。それならそれでもっと人間の狂気的な部分が見たかったかも。ラストの展開はそうくるかってなったけども。
15.02.2026 11:54
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18冊目 今村昌弘『魔眼の匣の殺人』
屍人荘の続編をようやく読めた。
オカルトとミステリがうまい具合に融合しているなという感想。真相とかも裏をつかれたりして組み立てが上手いなと。キャラクターもそれぞれの為人のバックグラウンドがしっかりしているから面白かった。次作も早く読まねば。
15.02.2026 11:48
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17冊目 佐藤究『爆発物処理班の遭遇したスピン』
結構書店で推されているのをみて読んだ。量子力学の仕掛けが施された爆発物とか、戦後のネズミ駆除とか、諸々の短編集。
どれもちょっとふんわり終わらせる話が多かったような気がして、結末をしっかり描いてほしい僕としてはそこまでピンと来なかった。つまらないわけではないんだけども、惜しいというか。
07.02.2026 03:02
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16冊目 中山七里『棘の家』
娘が自殺未遂をした家庭の話。
なんというか、壮絶。父、母、息子、娘の全ての登場人物の心情や行動が納得できるもので、自分が当事者になったとしたらと思うと怖くなる。
これ、読む人によって誰に同情して、誰にイラつくかかなり分かれそう。
もちろん真相自体もそうきたかとなるものではあるけれど、登場人物の動きを追っているだけで目が離せなくて一気に読んでしまった。
02.02.2026 14:46
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15冊目 貴戸湊太『有能助手は名探偵を操る』
探偵がポンコツで、助手がそれを誘導して解決していくという構成。
誘導に使うテクニックの説明がちょっとくどいしご都合主義的なところはあるけど、ストーリーは結構面白かった。和戸村が志谷の助手になるまでのストーリーも個人的には結構好き。
説明を挟まなければどんなテクニックが使われたのかがわからないのが難点だけど、その説明で和戸村のドヤ感が出てしまうのだけがなんとかなればもっといいのにな。
02.02.2026 12:38
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今月始まったくらいの時は「ペース悪いな、ちょっと頑張らんきゃなぁ」って思ってたのに気づいたら14冊も読んでた。なんでや。
31.01.2026 11:08
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14冊目 神永学『怪盗探偵山猫 楽園の蛇』
山猫シリーズ最新作。前回の話から6年後になってて、「あれ、前どんなふうに終わったんだっけ?」となってしまった。
世の中もだいぶアップデートされてて、ランサムウェアとかやばい麻薬とかそれに追いついた話になってた。
登場人物もほぼ一新されたけど、ここからどう絡んでいくのかが楽しみ。これまでの登場人物もどこかで出てくるのかしら。
31.01.2026 11:06
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13冊目 饗庭淵『対怪異アンドロイド開発研究室』
オカルトにアンドロイドをぶつけていく話。
個人的にオカルトやホラーは解決か恐怖かという要素が好きだから、この話はそこらへんがちょっと中途半端だったような気がした。怪異現象が起きるけどアンドロイドだから恐怖しないし、なんでそんなことが起きているのかの原因究明も特にないし、力技で解決しているわけでもないので、僕の好みではなかった。
最後の解決方法はなるほどって思ったけど、それくらいだった。
28.01.2026 15:57
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12冊目 ほしおさなえ『銀河ホテルの居候 満点の星を見あげて』
学生時代にバンドをやっていた人、ホテルの料理長、結婚式を挙げた人の話。
今回はどの話もとても素晴らしかった。誰に手紙を書くか、いつまで手紙を書くかとかそれぞれの悩みを言葉にしていくのが毎回同じではあるんだけれど、それぞれの悩みや想いが違っていて感動する。
特に表題の話は過去の努力が報われるような話でとても良かった。曲が書ける人は羨ましいな。
28.01.2026 15:53
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11冊目 五十嵐律人『魔女の原罪』
ある街に住む高校生の高校生活と殺人事件の話。
前半は校則が一切なく法にさえ違反しなければ良いというちょっと特殊な環境の高校生活とそこで発生したいじめについての話で、後半は殺人事件について動機を追っていく。
前半、後半それぞれ別個の話として独立させてもいいくらいの密度なんだけど、組み合わさることで設定の異常さがどんどん際立ってくるのが良い。エンジンがかかるまで結構時間がかかってしまったけど、いじめに切り込んでいくところや、後半になると一気に加速していった。
26.01.2026 13:03
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10冊目 くわがきあゆ『先生と罪』
やばい人しか登場しない。ここまでやばい人しかいないとトンデモ小説になりそうなのに、そこまではいかないバランスを保っているのがすごい。ある種ホラー。
学校という閉鎖的な空間だからこそこんなやばい人間しかいない世界を作り出せるのかとも思う。一概にあり得ない設定と言い切れないところがなんとも恐ろしい。
22.01.2026 14:30
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9冊目 佐藤青南『不純正律 下』
そのまま下巻も続けて読んだ。
本の紹介で真相を匂わせていたから展開はなんとなく予想はつく。とはいえども、予想以上のキャラクターであって後半はなかなか息を呑む展開だった。
ただ正確に楽譜をなぞるだけなら機械にでもやらせてればいいというのは昔吹奏楽をやっていた時に顧問から聞いた言葉だったので、そりゃそうだよなぁと受け入れてしまう。
22.01.2026 14:20
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8冊目 佐藤青南『不純正律 上』
去年からの積み残し消化。上下巻だったので揃ってから読み始めようとためてたら年越してた。
港区パーティに参加していた人が殺されたり行方不明になったりしているのを追う話。上巻はいよいよ犯人に辿り着くかというところで終わり。
アオウのキャラが読んでくうちに印象が変わったりして行って面白い。早く下巻も読み終えたい。
18.01.2026 15:04
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7冊目 アンソロジー『恋は落ちずに、落とすもの? 君に綴る4つの駆け引き』
こちらも割とサクサク読めるものを読みたくてチョイス。3/4知ってる作者だと安心感がある。それぞれに恋愛にもう一つ要素を足すという形だったからどれも楽しめた。
個人的にはやっぱり浅倉秋成の話が好きだなぁ。ただ、日部星花の話も綺麗にまとまっていてもう少し色々読んでみたい。
18.01.2026 15:01
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6冊目 日向夏『薬屋のひとりごと16』
ここのところ重めというかしっかりした本が続いたので軽いのが読みたくてチョイス。
ようやく既刊分を全部読み終わった。話の内容的に前巻の方がしっかり纏ってて面白かったなぁ。疱瘡についてはもう少し続くんだろうか。あと、羅半周りの恋模様もそろそろ決着がついてほしいところ。
18.01.2026 14:57
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5冊目 早見和真『イノセント・デイズ』
ある死刑囚について幼少期から周りの人の視点で語られていく話。
一つ一つの出来事はまあまああるよねってくらいの出来事なのに、それが連鎖していくのが本当に壮絶。周りの人や環境に恵まれないだけでこうも辛くなってしまうのがやりきれない。
丘の探検隊の2人は報を聞いてどうなったのか、それもとても気になる。
13.01.2026 03:58
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4冊目 朝井リョウ『スペードの3』
劇団のスターのファンクラブのリーダー、そのかつての知り合い、スター本人の3つの視点で語られる話。
どれもこれももうちょっと続きが読みたいと感じた。ファミリアは今後どうなってしまうのか、むつ美はその後どう変わっていったのか、つかさ様は
ファミリアとどう関わるのかとか、色々と先が知りたくなる。
旧来的な秩序はそれはそれで大切にしなければいけない部分もあると思うし、いきなり新参者が改革とか訴えてくると面倒だとは思う。新たな改革者はなぜその秩序がそのようになったのかを無視しがちだからなぁ。
10.01.2026 15:09
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3冊目 五条紀夫『流血マルチバース」
龍穴島という無人島で起きる事件を3つの世界線からたどる話。
それぞれの世界線が相互に影響し合うから展開としては結構面白かった。ただ、どこかの世界線で起きた結果は他の世界線でも収束するってことに対して、矛盾が起きてないか?と疑問に感じたりはした。
あと、ところどころ挟まる作者の語りがちょっとノイズに感じてしまった。ところどころあるコメディ感も緊張感がちょっと抜けてしまったり。
10.01.2026 15:02
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2冊目 新川帆立『離婚弁護士 松岡紬』
その名の通り離婚案件専門の弁護士の話。
こういうやばい人間が出てくる話は結構好きだから面白かったけど、現実に相手にはしたくないなぁ。自分もそういう人間になってしまったらどうしようという恐怖も同時に感じはする。
ただ、大体が夫がやばいパターンが多いのは気になった。ちょっと逆のパターンもあってもいい気はする。
08.01.2026 16:00
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1冊目 森バジル『ノウイットオール あなただけが知っている』
ギミックがすごいという宣伝が気になって購入。
一つの街でミステリ、青春、SF、ファンタジー、恋愛の視点でそれぞれ描かれるストーリーがどれも面白いのに、リンクしているところがまた面白い。物語上で不可解なことは別のラインでは自然な出来事だったりして、これを神の視点で俯瞰してみたらめちゃくちゃ面白いんだろうなと感じた。
この作者の本は他にも読んでみたい。
08.01.2026 15:53
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