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岩川ありさ IWAKAWA Arisa

@iwakawa

文学研究者。現代日本文学、フェミニズム、クィア批評、トラウマ研究。著書『物語とトラウマ―クィア・フェミニズム批評の可能性』(青土社)、『養生する言葉』(講談社)。『同朋』24年9月号から小説「一切の幸せ」連載中。写真は小宮山裕さん。

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07.02.2024
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Latest posts by 岩川ありさ IWAKAWA Arisa @iwakawa

未来像とは、過去が、歴史が、テクストが、あなたにはこんなにも見過ごしたものがあったのだ、あなたはこんな不正義を今目撃しているのだと教えてくれる瞬間を、現在においてつかみとることなのかも知れません。

02.02.2026 13:48 👍 3 🔁 2 💬 0 📌 0

その声がメディアでは封
鎖されているのか。また、世界中で起こっている排外主義、差別、偏見の流布によって、マイノリティは周縁化され、その生そのものや生の尊厳を奪われている現状にあります。あなたが文学研究をしているときに見過ごしたものは回帰してきます。私が見過ごしたものも回帰します。今、現在、私たちが見過ごしたものは未来において回帰してくるのです。しかし、それらを未来において捉えるのでは遅すぎるのです。今、人が死に、人が殺され、破壊が起こっているのですから。未来像、それは、未来に何かを託したり、未来に解決を求めることではありません。

02.02.2026 13:48 👍 5 🔁 2 💬 1 📌 0

先日の名古屋大学でのTCS国際シンポジウム TCS International Symposium「グローバルアジアズ」の未来像へ――ローカリティ、物質性、メディエーションにお越しいただきありがとうございました。私の発表原稿の最後の部分を置いておきます。

最後に強調しておきたいのは、今、この世界でどれだけ多くのものが見過ごされ、見殺しにされているのかを私たちがここで話しあわなければ、文学や文化の価値判断が変わることはないということです。ウクライナで、パレスチナで、ベネズエラで、どのような不当な虐殺、植民地主義、軍事侵攻が行われ、

02.02.2026 13:47 👍 2 🔁 2 💬 1 📌 0

NABAのオンラインセミナー「自分の生を養い、取り戻すための言葉と知恵」、お聴きくださり、ありがとうございます。『養生する言葉』で書いた文月悠光さんの詩を軸にしながら、「自分を生きる備忘録」も朗読しました。生きる知恵がつまったNABAのホームページも見てください!https://naba1987.web.fc2.com

02.02.2026 13:46 👍 4 🔁 1 💬 0 📌 0

『群像』3月号から新連載「自分を生きる備忘録」が始まります。第1回は「誕生日に素直にありがとうといえるようになりたい」。AIの話や吉田恵里香さんの小説『にじゅうよんのひとみ』について書いています。本屋B&Bの小川公代さんと吉田さんのイベントで出会った大好きな小説。よろしくお願いします。

02.02.2026 13:45 👍 8 🔁 2 💬 0 📌 0
岩川ありさ『養生する言葉』(講談社)の広告ページです。真ん中に書影があります。表紙は黄色地に紫の枝や葉が描いてあり、「養生する言葉」という題名や岩川ありさの著者名があります。左側に、「この世界が、あなたにとって、ちょっとでも生きやすくなりますように。」というこの本の説明が書いています。

岩川ありさ『養生する言葉』(講談社)の広告ページです。真ん中に書影があります。表紙は黄色地に紫の枝や葉が描いてあり、「養生する言葉」という題名や岩川ありさの著者名があります。左側に、「この世界が、あなたにとって、ちょっとでも生きやすくなりますように。」というこの本の説明が書いています。

今年も一年、お世話になりました。2月にエッセイ集『養生する言葉』(講談社)を刊行しました。たくさんのイベントもできました。ありがとうございました。何よりも、読んでくださったみなさんにお礼申し上げます。書評にも心から感謝します!

また、『日本近代文学』の論文も本当に掲載されてよかったです。書く場所があるのは当たり前のことではなくて、ひとつひとつをこれからも大切にしてゆきます。書き続けてゆきますので、これからもよろしくお願い申し上げます。どうぞよいお年をお迎えください。

31.12.2025 02:55 👍 5 🔁 0 💬 0 📌 0

この論文は日本近現代文学研究における「当事者キャスティング」だと思っています。クィアな研究者の言葉は曲がりくねり、研究の制度的な言葉に回収できないところがある。それも全部含めて私は書いた。自分を超えて伝わる論文になったと思う。先行するフェミニスト批評、クィア批評に勇気をもらいました。お礼をいいます。ありがとうございました。

25.11.2025 03:10 👍 2 🔁 0 💬 0 📌 0
右に『日本近代文学』第113集の表紙、左に、岩川ありさの論文「枠組みと「自己逸脱」――大江健三郎「燃えあがる緑の木」のフェミニズム批評、クィア批評」の1ページ目です。

一、フェミニズム批評、クィア批評の観点から読むために

 一九九三年から一九九五年にかけて発表された、大江健三郎の長篇小説「燃えあがる緑の木」三部作 はジェンダーやセクシュアリティの観点から繰り返し論じられてきた。しかし、「両性具有(アンドロジナス)」のサッチャンが語り手になり、男性の小説家の一人称代名詞での語りを異化し、語り手のジェンダーが「転換」されるという設定をもって、「燃えあがる緑の木」三部作が自由で多声的な語りを可能にした小説とは言えなのではないだろうか。小説を統合する男性の語り手の権威を露呈させたという点で、「雨の木(レイン・ツリー)」を主題とした短篇連作の前後からそれ以降、「晩年様式集(イン・レイト・スタイル)」に至るまでの大江健三郎の小説が女性の語り手たちや書き手たちに寄り添おうとする小説であったことは確かだ 。女性の語り手が語ることで、それまで男性の語り手がテクストを統合する権威を独占していたのに対して、「個」の「自己表現」を切り開き、複数の人たちが語る場をわかちもつことができる小説を目指したといえるだろう 。その点で、フェミニズム批評、クィア批評の観点からも、大江の小説は日本語で書かれた近現代の小説のあり方を問うてきたといえる。だが、本論文の二節以降で述べるように、「燃えあがる緑の木」三部作で、男性の小説家の一人称代名詞での語りから、「両性具有(アンドロジナス)」のサッチャンに語り手が「転換」したとしても、大江の小説の中には性別二元論という枠組みが残り、ジェンダーの不均衡があるうちでの「転換」にとどまる。

右に『日本近代文学』第113集の表紙、左に、岩川ありさの論文「枠組みと「自己逸脱」――大江健三郎「燃えあがる緑の木」のフェミニズム批評、クィア批評」の1ページ目です。 一、フェミニズム批評、クィア批評の観点から読むために  一九九三年から一九九五年にかけて発表された、大江健三郎の長篇小説「燃えあがる緑の木」三部作 はジェンダーやセクシュアリティの観点から繰り返し論じられてきた。しかし、「両性具有(アンドロジナス)」のサッチャンが語り手になり、男性の小説家の一人称代名詞での語りを異化し、語り手のジェンダーが「転換」されるという設定をもって、「燃えあがる緑の木」三部作が自由で多声的な語りを可能にした小説とは言えなのではないだろうか。小説を統合する男性の語り手の権威を露呈させたという点で、「雨の木(レイン・ツリー)」を主題とした短篇連作の前後からそれ以降、「晩年様式集(イン・レイト・スタイル)」に至るまでの大江健三郎の小説が女性の語り手たちや書き手たちに寄り添おうとする小説であったことは確かだ 。女性の語り手が語ることで、それまで男性の語り手がテクストを統合する権威を独占していたのに対して、「個」の「自己表現」を切り開き、複数の人たちが語る場をわかちもつことができる小説を目指したといえるだろう 。その点で、フェミニズム批評、クィア批評の観点からも、大江の小説は日本語で書かれた近現代の小説のあり方を問うてきたといえる。だが、本論文の二節以降で述べるように、「燃えあがる緑の木」三部作で、男性の小説家の一人称代名詞での語りから、「両性具有(アンドロジナス)」のサッチャンに語り手が「転換」したとしても、大江の小説の中には性別二元論という枠組みが残り、ジェンダーの不均衡があるうちでの「転換」にとどまる。

つまり、誰の生が、どのような生が、「憐れな生」とされているのか、社会の中での不均衡そのものをめぐる問いを問う必要がある。「K伯父さん」がいう「大きな物語」をサッチャンは確かに生きて、傷ついた自らを「自己治療する」ような「物語」をも書くこともできる(『全小説12』、一七頁)。しかし、「燃えあがる緑の木」三部作において、サッチャンが「大きな物語」の書き手になる「未来」以外に「ありうる未来」を思い描きながらも、手放したという事実を本論文では重視したいのだ。

(中略します)

ここで見出すべきは、サッチャンが「ニアミス」した「ありうる未来の自分の面影」をつかみ落とさないような現在をいかにつくれるかだ。「自分でも恥かしくてたまらない者」という言葉で自らをあらわさなければならないこの社会の枠組みそのもの、身体やジェンダーをめぐる規範そのものを壊す物語への「転換」を目指すことなくして、「燃えあがる緑の木」三部作の本当の意味での「転換」は行いえたとはいえない。「自分はこれから人間を傷つけることをしないで生きよう、と発心した」(『全小説12』、五五五頁)ギー兄さん(「救い主」)とつながって「個」を生きることを決意した人々の物語は、まさに「自分でも恥かしくてたまらない者」と表象されてきた人々の側から見つめ返され、「自己逸脱」しなければならない。物語の語り手の「転換」ではなく、物語の枠組みそのものを「転換」し、この社会に浸透している規範的なジェンダーの「神話」を明るみにし、現在を生きる読者が逸脱させることでしか、「ありうる未来」を見出すことはできない。

つまり、誰の生が、どのような生が、「憐れな生」とされているのか、社会の中での不均衡そのものをめぐる問いを問う必要がある。「K伯父さん」がいう「大きな物語」をサッチャンは確かに生きて、傷ついた自らを「自己治療する」ような「物語」をも書くこともできる(『全小説12』、一七頁)。しかし、「燃えあがる緑の木」三部作において、サッチャンが「大きな物語」の書き手になる「未来」以外に「ありうる未来」を思い描きながらも、手放したという事実を本論文では重視したいのだ。 (中略します) ここで見出すべきは、サッチャンが「ニアミス」した「ありうる未来の自分の面影」をつかみ落とさないような現在をいかにつくれるかだ。「自分でも恥かしくてたまらない者」という言葉で自らをあらわさなければならないこの社会の枠組みそのもの、身体やジェンダーをめぐる規範そのものを壊す物語への「転換」を目指すことなくして、「燃えあがる緑の木」三部作の本当の意味での「転換」は行いえたとはいえない。「自分はこれから人間を傷つけることをしないで生きよう、と発心した」(『全小説12』、五五五頁)ギー兄さん(「救い主」)とつながって「個」を生きることを決意した人々の物語は、まさに「自分でも恥かしくてたまらない者」と表象されてきた人々の側から見つめ返され、「自己逸脱」しなければならない。物語の語り手の「転換」ではなく、物語の枠組みそのものを「転換」し、この社会に浸透している規範的なジェンダーの「神話」を明るみにし、現在を生きる読者が逸脱させることでしか、「ありうる未来」を見出すことはできない。

『日本近代文学』第113集に論文「「ありうる未来」への「自己逸脱」―大江健三郎「燃えあがる緑の木」のフェミニズム批評、クィア批評」 が掲載されました。この論文の意義を理解し、的確にコメントをくださり、期間内に修正できると判断してくださった編集委員の皆さんの見識や公平さにお礼をいいます。フェミニズム批評、クィア批評は査読と相性がよくないといわれることがあります。今回、私はこの論文をどうしても『日本近代文学』の査読論文として掲載したかった。これから研究をはじめようとしているクィアな研究者に絶対にあなたがやっていることは素晴らしいし、大丈夫と伝えたかった。

25.11.2025 03:08 👍 4 🔁 1 💬 0 📌 1
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【オンライン対談】”傷”をめぐるダイアローグ(その3)岩川ありさ×大嶋栄子 「オンライン対談」「後日配信あり」 ”傷”をめぐるダイアローグ(その3) 岩川 ありさ  (文学研究者/早稲田大学文学学術院教授) 大嶋 栄子   (特定非...

11/21(金)19:00-21:00、大嶋栄子さんとのオンライン対談「”傷”をめぐるダイアローグ(その3)」 いよいよです。イベント紹介文の言葉の通り、嵐のあとを生きる人にとって寄り添い続けてくれる「物語」や「言葉」がつまった対談になると思います。後日配信あり。よろしくお願いします。

イベント詳細と申し込みは以下よりよろしくお願い申し上げます。
recovery-dialogue-vol3.peatix.com

15.11.2025 23:34 👍 4 🔁 4 💬 0 📌 0
パフォーマンスアーティスト、イトー・ターリさんの没後4年のイベントです。車道に面した小道(並木やパイプ状の低いフェンスあり)をイトー・ターリさんがこちらに向けて歩いてくる様子です。緑色といっていいのか、ターリさんが衣装を着ています。

また、右上にイベント告知情報がまとまっています。

イトー・ターリ没後4年
ひとつの応答~イトー・ターリへ Vol.2
2025年12月13日 (土)15:00~ (開場14:30)
早稲田大学26号館 大隈記念タワー 地下1階 多目的講義室
入場無料(定員82人 先着順)

第1部 15:00-16:40 記録映像上映と解説

上映|パフォーマンス《ひとつの応答-ぺ ポンギさんと数えきれない女たち》
2012年12月「アジアをつなぐ―境界を生きる女たち1984-2012」展 沖縄県立博物館・美術館
撮影・編集:山城知佳子、砂川敦志(72分)

解説|小勝禮子(ターリの会)美術史、美術批評。2016年まで栃木県立美術館学芸員。I&G研究会会員。

(休憩 20分)

第2部 17:00-18:00 トーク
「ターリ・アーカイブの可能性」
ターリの会
 岩川ありさ 文学研究者。現代日本文学、フェミニズム、クィア批評。
 西村由美子 2000年からターリさんのパフォーマンス公演のアシスタントを務めた。
 さときん 2004年~2006年頃、ターリさんや他の仲間と共にパフナイトの企画・運営に関わる。

*映像に字幕はありません。
*解説とトークではノートテイクによる文字通訳を行う予定です。
その他の情報保障等が必要な方は事前にメール(tarinokai@gmail.com)等でご連絡ください。

主催:ターリの会

「ターリの会」はイトー・ターリさんの遺品を整理し、その多岐にわたる活動の記録を後世に残すためのグループです。

詳しくはターリの会フェイスブックをご覧ください。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100084135446348

パフォーマンスアーティスト、イトー・ターリさんの没後4年のイベントです。車道に面した小道(並木やパイプ状の低いフェンスあり)をイトー・ターリさんがこちらに向けて歩いてくる様子です。緑色といっていいのか、ターリさんが衣装を着ています。 また、右上にイベント告知情報がまとまっています。 イトー・ターリ没後4年 ひとつの応答~イトー・ターリへ Vol.2 2025年12月13日 (土)15:00~ (開場14:30) 早稲田大学26号館 大隈記念タワー 地下1階 多目的講義室 入場無料(定員82人 先着順) 第1部 15:00-16:40 記録映像上映と解説 上映|パフォーマンス《ひとつの応答-ぺ ポンギさんと数えきれない女たち》 2012年12月「アジアをつなぐ―境界を生きる女たち1984-2012」展 沖縄県立博物館・美術館 撮影・編集:山城知佳子、砂川敦志(72分) 解説|小勝禮子(ターリの会)美術史、美術批評。2016年まで栃木県立美術館学芸員。I&G研究会会員。 (休憩 20分) 第2部 17:00-18:00 トーク 「ターリ・アーカイブの可能性」 ターリの会  岩川ありさ 文学研究者。現代日本文学、フェミニズム、クィア批評。  西村由美子 2000年からターリさんのパフォーマンス公演のアシスタントを務めた。  さときん 2004年~2006年頃、ターリさんや他の仲間と共にパフナイトの企画・運営に関わる。 *映像に字幕はありません。 *解説とトークではノートテイクによる文字通訳を行う予定です。 その他の情報保障等が必要な方は事前にメール(tarinokai@gmail.com)等でご連絡ください。 主催:ターリの会 「ターリの会」はイトー・ターリさんの遺品を整理し、その多岐にわたる活動の記録を後世に残すためのグループです。 詳しくはターリの会フェイスブックをご覧ください。 https://www.facebook.com/profile.php?id=100084135446348

イベント告知です。
イトー・ターリ没後4年
ひとつの応答~イトー・ターリへ Vol.2
2025年12月13日 (土)15:00~ (開場14:30)
早稲田大学26号館 大隈記念タワー 地下1階 多目的講義室
入場無料(定員82人 先着順)
第1部 15:00-16:40 記録映像上映と解説
上映|パフォーマンス《ひとつの応答-ぺ ポンギさんと数えきれない女たち》
2012年12月「アジアをつなぐ―境界を生きる女たち1984-2012」展 沖縄県立博物館・美術館
撮影・編集:山城知佳子、砂川敦志(72分)
解説|小勝禮子(ターリの会)美術史、美術批評。2016年まで栃木県立美術館学芸員。I&G研究会会員。
(休憩 20分)
第2部 17:00-18:00 トーク
「ターリ・アーカイブの可能性」
ターリの会
 岩川ありさ 文学研究者。現代日本文学、フェミニズム、クィア批評。
 西村由美子 2000年からターリさんのパフォーマンス公演のアシスタントを務めた。
 さときん 2004年~2006年頃、ターリさんや他の仲間と共にパフナイトの企画・運営に関わる。
*映像に字幕はありません。
*解説とトークではノートテイクによる文字通訳を行う予定です。
その他の情報保障等が必要な方は事前にメール(tarinokai@gmail.com)等でご連絡ください。
主催:ターリの会
「ターリの会」はイトー・ターリさんの遺品を整理し、その多岐にわたる活動の記録を後世に残すためのグループです。
ターリの会の活動をご支援ください! 
振込口座:みずほ銀行久喜(くき)支店 普通 3043076 ターリの会
お振込みくださる際に、差し支えなければメールアドレスをお知らせください。
ターリの会連絡先:tarinokai@gmail.com
ターリの会
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沖縄の歴史、戦争や基地をめぐることを、放って置くことは人間同士が持ちうる大切なつながりというものを手放してしまうことなのではないか、2007年3月、沖縄に初めて足を踏み入れたわたしの率直な感想だった。
居るのに居ない者として扱われて来た日
本軍「慰安婦」のことをパフォーマンスでやって来た私はその旅で、沖縄・渡嘉敷島に送られたペ・ポンギさんの存在を知った。そして、またおびただしい数の米兵による性犯罪被害者の存在も知った。渡嘉敷、佐敷、コザ、那覇の街街をポンギさんと重ね合わせて歩く。
フェンスの上の青い空を切り裂く戦闘機の
音。わたしの小さな想像力は瞬時にかき消されてしまう。もし、わたしがペ・ポンギさんや数えきれない女たちのことを忘れてしまったら、未来へつなぐ言葉を失ってしまうに違いない。
彼女達の「痛み」は社会が作り上げた性差
がもたらしただけではなく、セクシュアリティを踏みにじられた「痛み」ではないだろうか。
人としての尊厳が奪われたということだ。
沖縄県立美術館企画展「アジアをつなぐ
-境界を生きる女たち1984-2012」で行なったパフォーマンスの記録映像である。
(イトー・ターリ 記録映像解説文より)
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イベント告知です。 イトー・ターリ没後4年 ひとつの応答~イトー・ターリへ Vol.2 2025年12月13日 (土)15:00~ (開場14:30) 早稲田大学26号館 大隈記念タワー 地下1階 多目的講義室 入場無料(定員82人 先着順) 第1部 15:00-16:40 記録映像上映と解説 上映|パフォーマンス《ひとつの応答-ぺ ポンギさんと数えきれない女たち》 2012年12月「アジアをつなぐ―境界を生きる女たち1984-2012」展 沖縄県立博物館・美術館 撮影・編集:山城知佳子、砂川敦志(72分) 解説|小勝禮子(ターリの会)美術史、美術批評。2016年まで栃木県立美術館学芸員。I&G研究会会員。 (休憩 20分) 第2部 17:00-18:00 トーク 「ターリ・アーカイブの可能性」 ターリの会  岩川ありさ 文学研究者。現代日本文学、フェミニズム、クィア批評。  西村由美子 2000年からターリさんのパフォーマンス公演のアシスタントを務めた。  さときん 2004年~2006年頃、ターリさんや他の仲間と共にパフナイトの企画・運営に関わる。 *映像に字幕はありません。 *解説とトークではノートテイクによる文字通訳を行う予定です。 その他の情報保障等が必要な方は事前にメール(tarinokai@gmail.com)等でご連絡ください。 主催:ターリの会 「ターリの会」はイトー・ターリさんの遺品を整理し、その多岐にわたる活動の記録を後世に残すためのグループです。 ターリの会の活動をご支援ください! 振込口座:みずほ銀行久喜(くき)支店 普通 3043076 ターリの会 お振込みくださる際に、差し支えなければメールアドレスをお知らせください。 ターリの会連絡先:tarinokai@gmail.com ターリの会 ------------------------ 沖縄の歴史、戦争や基地をめぐることを、放って置くことは人間同士が持ちうる大切なつながりというものを手放してしまうことなのではないか、2007年3月、沖縄に初めて足を踏み入れたわたしの率直な感想だった。 居るのに居ない者として扱われて来た日 本軍「慰安婦」のことをパフォーマンスでやって来た私はその旅で、沖縄・渡嘉敷島に送られたペ・ポンギさんの存在を知った。そして、またおびただしい数の米兵による性犯罪被害者の存在も知った。渡嘉敷、佐敷、コザ、那覇の街街をポンギさんと重ね合わせて歩く。 フェンスの上の青い空を切り裂く戦闘機の 音。わたしの小さな想像力は瞬時にかき消されてしまう。もし、わたしがペ・ポンギさんや数えきれない女たちのことを忘れてしまったら、未来へつなぐ言葉を失ってしまうに違いない。 彼女達の「痛み」は社会が作り上げた性差 がもたらしただけではなく、セクシュアリティを踏みにじられた「痛み」ではないだろうか。 人としての尊厳が奪われたということだ。 沖縄県立美術館企画展「アジアをつなぐ -境界を生きる女たち1984-2012」で行なったパフォーマンスの記録映像である。 (イトー・ターリ 記録映像解説文より) ------------------------

イトー・ターリさん没後4年イベント「ひとつの応答~イトー・ターリへ Vol.2」を開催します。

日時:2025年12月13日 (土)15:00~ (開場14:30)
場所:早稲田大学26号館 大隈記念タワー 地下1階 多目的講義室
入場無料(定員82人 先着順)

・早稲田大学ユニバーサルデザインマップは以下です。駅やバスからアクセスできることを確めました。誰でもトイレがございます。
waseda.jp/inst/diversi...

・その他イベント詳細、情報保障について詳しくはfacebookページをご覧ください。
www.facebook.com/profile.php?...

08.11.2025 06:50 👍 1 🔁 2 💬 0 📌 0
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フェミニズムは毎日の生活のモヤモヤが、実は政治的なことなのだと明かした 【読売新聞】(本書は、勝手に文庫化してほしい架空のシリーズです。実現の提案、お待ちしております)   【PRポイント】「自分」を生きるための知恵をあなたに 今、フェミニズムの古典の復刊が相次いでいる。『第二の性』を原文で読み直す会が

「読売新聞」の「勝手に文庫化希望」のコーナーで、『フェミニズム古典シリーズ』(全12巻)を希望しました。フェミニズムの「古典」は品切れや絶版で手に入れにくいものもあります。けれども、近年、再刊されているので、その流れができるととてもよいのではないかと思います。

www.yomiuri.co.jp/culture/book...

17.10.2025 07:07 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0

『ハンチバック』文庫発売に伴いまして荒井裕樹さんとの往復書簡新規分がWEBで公開されています📖
文庫もぜひぜひよろしくお願いいたします!

16.10.2025 06:40 👍 91 🔁 32 💬 0 📌 0
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女の子の背骨 市川 沙央(著) - 文藝春秋 芥川賞受賞作『ハンチバック』を超える衝撃の第二小説集! 「何でもいいから何かを撃ち殺したい」 難病と生きる身体から放たれる言葉が現代を撃つ。 「おねえちゃまへ。元気ですか」 筋肉の難病を患… - 引用:版元ドットコム

『女の子の背骨』9月26日発売
(オンナノコノセボネ)
市川沙央/文藝春秋
ISBN 978-4-16-392021-4

芥川賞受賞後第一作「オフィーリア23号」と「女の子の背骨」を収録した単行本が9月26日に発売になります。表紙は『ハンチバック』から続けてIna Jangさんの作品です。どうぞ🙇‍♀️よろしく🙇お願い🙇‍♂️いたします……‼︎ ちなみに私の誕生日は9月27日です(無形の圧力
www.hanmoto.com/bd/isbn/9784...

04.09.2025 14:04 👍 194 🔁 53 💬 5 📌 2

『文學界』11月号で、第2小説集『女の子の背骨』、文春文庫『ハンチバック』を刊行なさった市川沙央さんにインタビューをしました。市川さんのキーフレーズを話してくださっているので、ぜひ。https://books.bunshun.jp/list/mag/bungakukai

17.10.2025 06:56 👍 27 🔁 10 💬 0 📌 0
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etc.bookshop エトセトラブックスのオンラインストアです。

エトセトラブックスさんの『わたしが好きな「おばあさん」の本』に参加しています。私はマンガを3冊選びました。ほかのみなさんの選書もコメントもすごくおもしろかったです。ぜひ。

etcbookshop.stores.jp?category_id=...

17.10.2025 06:47 👍 2 🔁 1 💬 0 📌 0
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Queer Visions 2025 — Normal Screen 今年も開催、1日だけのクィア映画上映会。今回は、1970年代に親権を争ったレズビアンたちの姿とその後をとらえたドキュメンタリー、HIVと生きた/生きるゲイアーティストの声を詩的につなぎ合わせる作品、1940年代ハリウッドで仕事をする黒人女性を主人公にしたジュリー・ダッシュの短編作品などを全て日本語字幕つきで特別上映!ほとんどが日本初上映です。ぜひ気軽に遊びにきてください。

全作品決定!
➖➖ QUEER VISIONS 2025 ➖➖
今年も開催、1日だけのクィア映画上映会。
今回は、1970年代に親権を争ったレズビアンたちの姿とその後をとらえたドキュメンタリー、HIVと生きた/生きるゲイアーティストの声を詩的につなぎ合わせる作品、1940年代ハリウッドで仕事をする黒人女性を主人公にしたジュリー・ダッシュの短編作品などを全て日本語字幕つきで特別上映!ほとんどが日本初上映です。ぜひ気軽に遊びにきてください。
normalscreen.org/events/qv25
📌 11/16(日)📍同志社大学 寒梅館

09.10.2025 10:50 👍 8 🔁 3 💬 0 📌 0

Tokyo Art Beatで、映画「テレビの中に入りたい」、クィアな政治やトランスジェンダーの人たちの葛藤や生の多様なあり方や尊厳について、ジェーン・シェーンブルン監督にお話をうかがいました。

www.tokyoartbeat.com/articles/-/i...

ISOさんによるインタビューもとてもよかったので、あわせてぜひ。補助線を引いておかないと苦しい人はいる映画でもあるので。
www.cinra.net/article/2025...

11.10.2025 00:40 👍 8 🔁 9 💬 0 📌 0
Preview
【KOSS共催イベント】ホモナショナリズムを再訪する 【共催イベントのお知らせ】グローバル地中海研究プロジェクト同志社拠点(MICCS)の公開シンポジウム「ホモナショナリズムを再訪する」をKOSSが共催しています。皆様のご参加をお待ちしております。本シンポジウムでは、ジェンダー・セクシュアリティと植民地主義・人種主義の結びつきを紐解き理解するため、クィア理論研究者で、現在に至るまで大きな影響を与え続けているジャスビル・プア(Jasbir K. Pua...

【KOSS共催イベント:ホモナショナリズムを再訪する】

ジャスビル・プア氏をお招きし、同志社大学都市研究センターとの共催で公開シンポジウムを開催します。
ハイブリッド開催で、使用言語は英語になります(Webinar参加者のみ同時通訳と情報保障がつきます)。

2025/10月/11日(土)12:00〜16:00
基調講演
Prof. Jasbir K. Puar, "From Homonationalism to Homofascism"
応答
福永玄弥「東アジアにおけるポスト/冷戦体制とホモナショナリズム
保井啓志「ホモナショナリズムの与えた影響:動物の政治から」

詳細はこちら ↓

31.08.2025 04:01 👍 29 🔁 18 💬 0 📌 2
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映画『テレビの中に入りたい』ジェーン・シェーンブルン監督インタビュー。トランスジェンダーの内面的な旅路を正直に描きたかった(聞き手:岩川ありさ) 夜のテレビ番組『ピンク・オペーク』を通じて心を交わすオーウェンとマディ。A24製作、異色の青春スリラー『テレビの中に入りたい』が9月26日から日本公開される。『物語とトラウマ―クィア・フェミニズム批評

【インタビュー】『テレビの中に入りたい』ジェーン・シェーンブルン監督:トランスジェンダーの内面的な旅路を正直に描きたかった(聞き手:岩川ありさ)
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「少なくとも私が育った郊外では、性別違和やノンバイナリーいった言葉を耳にすることはありませんでした。だから…

27.09.2025 03:48 👍 73 🔁 35 💬 1 📌 1
岩川ありさのエッセイ集『養生する言葉』(講談社、2025年)の表紙と背表紙です。表紙は黄色い地に紫色の枝が茂り、その中に「養生する言葉」という文字が見えます。その下に「岩川ありさ」の名前があり、その下に帯があります。帯には、「この世界が、あなたにとって、ちょっとでも生きやすくなりますように。
自分自身を優しくいたわる「ヒント」がつまったエッセイ集。

大江健三郎、ハン・ガン、津村記久子、文月悠光、『ブルーロック』、『君と宇宙を歩くために』……文学研究者が出会った、人生に寄り添ってくれる「言葉」と「物語」。」と書かれています。

岩川ありさのエッセイ集『養生する言葉』(講談社、2025年)の表紙と背表紙です。表紙は黄色い地に紫色の枝が茂り、その中に「養生する言葉」という文字が見えます。その下に「岩川ありさ」の名前があり、その下に帯があります。帯には、「この世界が、あなたにとって、ちょっとでも生きやすくなりますように。 自分自身を優しくいたわる「ヒント」がつまったエッセイ集。 大江健三郎、ハン・ガン、津村記久子、文月悠光、『ブルーロック』、『君と宇宙を歩くために』……文学研究者が出会った、人生に寄り添ってくれる「言葉」と「物語」。」と書かれています。

養生する言葉
2025年2月12日 第1刷発行
2025年9月25日 第2刷発行

著者/岩川ありさ

@Arisa Iwakawa 2025, Printed in Japan

養生する言葉 2025年2月12日 第1刷発行 2025年9月25日 第2刷発行 著者/岩川ありさ @Arisa Iwakawa 2025, Printed in Japan

エッセイ集『養生する言葉』(講談社)が重版になりました。生き延びるための言葉を探し続けた一冊。たくさんの対談やフェアなど自分でも思いもよらないところまで連れてきてくれた本になりました。ありがとうございます。

刊行イベントなどでかけてくださった言葉、本当にうれしいかったです。いただいたお手紙やメールも大切に拝読して、力をもらっています。心より、お礼申し上げます。本当にありがとうございます。これからも何卒よろしくお願い申し上げます。

bookclub.kodansha.co.jp/product?item...

07.10.2025 00:29 👍 9 🔁 7 💬 0 📌 0