クリスマスの夜に
クリスマスにはサンタクロースが、トナカイの引くそりに乗って夜空を飛び、こどもたちにプレゼントを配ってくれる、という話を幼稚園や小学校の時、友だちは誰もが信じていた。
オレはそれを、おとぎ話を聞く気持ちで聞いていた。十二月二十五日の朝、枕元にプレゼントがあったことなんて一度もなかったから。そういうサプライズがある家もあるんだなあ、って人ごとだった。オレは空気が読める子どもだったから、友だちがサンタにもらったプレゼントの話を嬉しそうにするのをうんうん、と笑顔を浮かべて聞いていた。
「サンタクロースはいねえ」
って花道がきっぱり言ったときは驚いた。花道はそういうおとぎ話が好きで、信じていてもおかしくないと思ったから。
「サンタクロースはオヤジだった」
でも、そのあと続いた言葉に「そっかあ」とオレはなるべくいつも通りの返事をした。
「サンタの代わりに、親父が毎年プレゼント、くれたんだ」
「うん」
「毎年な、クリスマスが近くなるとサンタさんに手紙を書けっていうんだ。だからオレはほしいもん、書くんだがビミョーに違うもんが届くんだよな」
「たとえば?」
「黒ひげ危機一髪ください、って書いたのに人生ゲーム届く、みてえな」
「あはは。でも人生ゲームも楽しいよね」
「おうよ。だから、なんだ、オレはなにもらっても喜ぶいい子だったんだ」
「うんうん」
「洋平は?」
「オレ?」
「そーだ。いつまでサンタ信じてた?」
「うーん、オレは……」
少し悩んだ後、「プレゼントもらったことねえからなあ。信じたことねーかも」と正直に、でも気を使われないようなるべく明るく言ったのに「そうなんか?」と花道は明らかに落胆していた。あー、そんな顔しないでよ。
「でもさ、今年は花道とプレゼント交換するから楽しみだよ」と笑いかける。
「おう。楽しみにしてろよ。天才が選んだプレゼント、一個じゃねえんだ」
「あはは、うん」
すぐにいつもの調子を取り戻した花道に、ほっとして笑いかける。
オレたちは最近恋人同士になった。クリスマスなんてだせえよ、なんてすかして、オレ、花道、高宮、大楠、野間で毎年ただ鍋をやる会、を決行していたが、今年は「カップルは混ざるな」と言われ、花道も「洋平とクリスマスデートしたい」ともじもじいうから、今こうして花道の家で二人過ごしてる。
べただけど、チキンにケーキを食べてシャンメリーも飲んだ。こんな「クリスマス」したのなんてはじめてで、自分がおとぎ話の中にいるみたいだった。
「プレゼント、交換したい」
「うん」
花道はいつのまに用意したのか、赤いつつみの箱を持ってソワソワしていた。
オレはこたつに足を入れたまま腕を伸ばしカバンを手繰り寄せ「いっぱいあるんだよなあ」と、一個、二個、三個、四個……とちゃぶ台に並べたら「サンタクロースか」と言われた。
オレが選んだプレゼントは、マフラー、手袋、お菓子の長靴、ベルト、時計で、花道は雪だるまとサンタクロースが入ったスノードームをくれた。
「かわいい」と振ると、きらきらの雪がたくさん舞ってきれいだった。
風呂に入り、歯を磨いた後、えっちするのかな、ってオレは期待したけど、花道は「いい子ははやくねるんだ」と、布団の中でオレをぎゅうと抱きしめて、それだけだった。物足りなかったがくっついて寝るのもそれはそれで気持ちくて、やじゃない。えっちは急がなくても花道に合わせたい。あたたかな体温に包まれているとすぐにうとうと眠気がやってきて、意識が心地よく沈んでいく。
「洋平、洋平」
「ん……」
肩を揺らされて、オレは眠さに眉間にしわを寄せてから「なに」とぼうっとして聞いた。まだ暗い部屋で花道がオレの顔を覗き込んでいる。
「洋平、サンタがきたぞ!」
「え? サンタ?」
「ほら!」
「んー……」
まだ寝ていたいと思ったがオレはゆっくり体を起こして目をこすった。枕元を見下ろすと緑色に赤いリボンがかかった、細長い箱があった。
「これ……」
持ち上げると、「早く見てみろ!」と花道はどこか興奮してるみたいだった。これ、スノードームと色違いの包装紙だな、と思ったが「はは」と笑って、口にはしない。言われた通りリボンをほどき破れないよう紙を開けると、何やら高級そうな雰囲気の白い箱。
「なんだろ」と開けると中にはボールペンが入っていた。安っぽくない。持つとほどよく重くて、手になじむ。
「これ……」
オレは花道の顔を見た。花道は目をキラキラさせて、口元をむずむずさせていた。
そういえば……少し前に、「バイト先で、ボールペンよくなくすんだよね。安いからいいけど」なんて話をしたことを思い出した。
「はは……すげー、オレのこと考えてるプレゼントだ」
「まあな! 天才さくら、サンタクロース! サンタクロースは、いい子な洋平をよく見ている!」
得意気に胸を叩く花道に「あはは、ほんと嬉しい」と話しながらペンをじっと見た。バイトで使うには勿体無い。絶対無くしたくない。
「これで手紙でも書こうかなあ」
「誰にだ!」
「決まってるだろ。花道に」
「ぬ!」
「ラブレター、書いてみようかな」
うわ。深夜のテンションで、恥ずかしいこと言っちまった。でも、花道は「おう! 待ってるぞ!」と嬉しげにぎゅうと抱きしめてくれた。まあいいや。
クリスマスの夜に(花洋) privatter.net/p/11327999
遅刻‼️🎄🎅🎁
昨日呟いたネタです。
26.12.2024 03:44
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Twitterつかれたが他に行き場がないかも
22.12.2024 13:51
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【ゆるぼ】
13、20、27の金曜仕事終わりに夕飯食ったり酒を飲んでくれるひと。27は年末最終で混みそうだから13、20が良いかも(都内)
09.12.2024 09:42
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熱2
波の音つめたい風に澄んだ空好きと言う声現実ですか
すうすうと穏やかな顔見れるのは特権じゃないけど触れるのは
きらきらきらきらきらきらと赤い髪光って見えるたとえ夜でも
お前には知らないままでいてほしいべたついた愛みたいな物質
やさしいねと言われるけどかんちがいだよ臆病なだけ言わないけどね
オレのもんになってよとか言えねーわ笑って泣いて君がきみなら
体育館のつやつやの床と線待ち焦がれてる泣いてる背中
血しぶきがってのは大げさだけどだらりと垂れる赤止まらない赤
見ていたい傲慢だよな巻き込んで巻き込まれて動けないのにさ
やさしさのようなものたちをあたえて友人気取りのままでいたい
君のためじゃなくオレのために愛でもカラオケでも紙吹雪でも
まだまだ花洋短歌を書いている
09.12.2024 08:53
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続
08.12.2024 12:17
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冬籠のための本買った。
08.12.2024 12:17
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います!
01.12.2024 00:21
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12/1花代オンリーの無配です
29.11.2024 15:31
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キスの話(花洋短歌)
背の高い君の背骨が丸まると口に触れる吐息はやさしい
高い場所かがんだ視界君の顔だけ見る世界まんなかにある
おれときみ見える景色はちがうからきみはオレのため小さなくる
たくさんの未来まとう背おれのことだけ見てかがむ切り取る時間
片想い(花洋短歌)
燃ゆる髪だけ饒舌なきみの背が取りこぼしてく悲哀を拾う
好きだよと言う勇気ないオレが行く二度目の校舎夜原付で
好きな子ができたと告げる甘い目のオレだけが知る君の優しさ
くだらない話だけしてそばにいるオレの弱さに気づくな永遠に
花洋短歌書いた。
短歌初めて書いたが楽しい。
もっと書きたい
29.11.2024 13:14
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あ、まだなんもしてないが無配かきます
24.11.2024 07:34
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『あれからこれから』お品書き
12/1 花が咲くには水が必要
花洋お品書きです。よろしくお願いします。東3ホールユ30b
24.11.2024 07:33
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🙌🙌
21.11.2024 12:12
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スカーフを巻いたらかわいくなった
21.11.2024 12:11
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🌸攻のオタクなんで……
19.11.2024 13:33
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あんま言ってないんだがしものはよはな以外の🌸受が見れません。すまん〜(自衛しています)
19.11.2024 13:33
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12/1花洋きました!分厚い可愛い!
18.11.2024 10:58
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紙袋にはともだちに渡す薄い本
17.11.2024 04:46
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水色のセーター、銀のギラギラスカート。黒いスニーカー。上から見下ろした構図の写真。
この服で歩いてたら知らんおばさんに「素敵!似合ってる」と褒められた🪩
17.11.2024 04:44
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白地に、青い花柄の丸皿に乗ったブルーベリーチーズケーキ。左上には、桜木花道と水戸洋平のきゃらかーん。
オレンジのバラとピンクのラナンキュラスの花束。背景の壁にはポストカードが複数貼られている。
良い土曜日を過ごしてました
16.11.2024 23:46
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なけなし(花洋)Rー18
正月休み、アメリカ風に言えばクリスマスホリデーに、花道は日本に帰ってきた。すっかりアメリカで大活躍のバスケ選手になって、日本のお茶の間では「はなちゃん」と呼ばれ親しまれている花道は、黒いキャップを目深く被って、サングラスとマスクで顔を隠し、お忍びセレブの風貌で、オレの暮らすアパートの最寄駅に現れた。
「よーへいっ!」
オレのことを見つけると、大きなスーツケースをガラガラ引いて、ぎゅうと力強く抱きしめてくる。
「会いたかったぞ!」
「オレも」
広くてたくましい背中をあやすように撫でてやると、花道はオレの肩に顔を寄せて「洋平の匂いする」なんて言うから、「ばか」って言ったら、「照れてるのかね。かわいーね、ヨーヘイくん」と、からかってくる。
付き合い出した頃のウブなかわいいかわいい花道は、今じゃもうすっかり大人になった。
「花道?」
暗い部屋の一枚の布団の中で、花道の左腕はオレの腹に回され、反対の手はやさしく頬を撫でてくる。時刻は夜の十一時過ぎ。落ち
着くからって、ホテルじゃなくてオレのアパートで、二人きりで過ごすことにした。
首筋に、花道の熱い息を感じ、「よおへえ」とあまったるい声で呼ばれて、「花道。いいよ」って答えると、花道はもぞもぞと起き上がって、オレのことを見下ろす。常夜灯の淡い光だけがついた薄暗い部屋の中でも、花道の燃えるような赤い髪に、潤んだ目ははっきりと見える。
「おいで」両手を伸ばすと、「おう」と体が近づいてきて、キスをされる。首の後ろに腕を回して、うなじを撫でながら、熱い唇を感じてた。触れるだけのキスは深いものになり、唾液の混ざる音が静かな部屋に響いて顔に熱が集まる。長いキスは、少しだけ息苦しいけど、口の中をなぞる厚い舌はここちよくて、オレは喉を軽く逸らして必死に受け止める。
「ん、んむ、ん……」花道の舌はオレのあまり触れてほしくない場所をなぞり、いつからこんなキス、うまくなったんだろうってちょっと妬ける。オレも花道を気持ちよくしたいのに、頭がぼんやりして、息継ぎするので必死だった。
「ん……」
花道の手が、シャツ越しに腹を撫でてくる。大きくて、体温の高い手のひらは気持ちよくて、「ふ、あ」と、情けない声が漏れる。
「ん、んっ、んん」
唇が離れていって、さみしいと思った。涙で滲んだ視界でふうふう息を整えてぼうっとしてると、花道はオレのズボンと下着を脱がせた。投げられた服が、畳に落ち軽い音をたてるのと同時に、また顔が近付いてきて、目を閉じる。
「んっんん、う、うぅ」
花道の手が、オレのちんこを掴んで、ゆるくしごく。キスだけで、もう勃ってたのばれてはずい。
「ん、んっ、んっ」
花道の手は少し強いけど、乱暴なわけじゃない。くちゅ、くちゅ、と水音が鳴る。恥ずかしいけど熱い手のひらで触られると気持ちいい。
「んん、あ、はな、はなみち。はなみちっ」
「よおへい」
「あ、あっ、あっ!」
反射的に腰が布団から浮いて、内ももが震えた。吐精は我慢できるものじゃない。花道の手のひらの中でオレはイって、最近自分でしてなかったから、だらだらと長く漏れる感覚に、背中がぞくぞくした。
「あ、あっ。あ……」尾を引く快感に、腰を布団に下ろして余韻に浸ってると、「洋平、汗かいてきた」と内ももを撫でられる。
「バカ」
「かわいい」花道は嬉しそうに言って、また
顔を近づけてくるから目を閉じて受け入れる。
「ん! んんっ。んぅん……っ」
ちんこ触られて、腰が勝手に揺れる。はしたないってわかるけど止められない。
「ん、んっ。んあっ」すぐにイっちまって、オレってこんな感じやすかったかなって、人ごとみたいに思う。
「ようへい。きもちいか」
「うん。きもちい……」
「すき。大好きだぞ」
「オレも、すき……」
「ふへへ」
ぎゅうと抱きしめ、頬を擦り寄せてくる。かわいいのはお前だよ。
「ようへい」
「ん、んあっ、んんっ」
花道は大人んなって、エロいことに積極的だけど、根っこは花道のままかわんなくて、守ってやりてえなって思う。そんなこと言ったら「オレはんなタマじゃねー」って怒りそうだから言わない。かわりに、黙って花道がしたいこと、全部受け入れる。
『なけなし』
花洋ゆるえろ🌸🌊🔞🛌
大人になった二人。洋平の愛のかたち💞
16.11.2024 23:29
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お気になさらず!あまり感想いただけることがないので、とても嬉しいです。最近は、🌸🌊を書いていますが、🌸🦍もかわらず好きです♡無念さんもご自愛ください🍵
16.11.2024 08:08
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わー!そうだったんですね!教えていただきありがとうございます😊はなみちとゴリからだったとは!読んでくれて嬉しいです!
気を使わせてすみません💦全然、誰にフォローいただいても嬉しいし、むしろありがとうです!これからもよろしくお願いします🙇♀️
16.11.2024 02:26
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#SDBL #花洋 【7/28頒布】一番じゃなくても(修正版) - しもの@12/1 東3ユ30bの小説 - pixiv
【あらすじ】 花道ははやさしくされるとすぐに好きになるのにいつもそばにいた洋平の気持ちには気づかない。しかし、ある日いつものように振られて泣いていると「オレにすればいいじゃん」と洋平に言われて……赤木に惚れたり遠回りしながらゆっく洋平に惹かれていく花道のピュアロマンス花洋。 【注...
【7/28頒布】一番じゃなくても(修正版) | しものhttps://www.pixiv.net/novel/show.php?id=22434482#14
書いた中で一番気に入っている花洋(75000文字程)序盤に花ゴリ要素があるから読む人を選ぶ。ただしまじで真面目に花洋。惚れっぽい🌸が一番近くにいてくれた🌊の愛に気づくまで
제가 쓴 글 중 가장 마음에 드는 백호열입니다. (75000자 정도) 초반에 백호치수 요소가 있어서 읽는 사람을 선택한다. 다만, 진지하게 진지하게 백호열입니다. 사랑스러움은 🌸이 가장 가까이에 있어준 🌊의 사랑을 깨닫기까지의 이야기입니다.
15.11.2024 17:04
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ピンクと水色基調の12/1頒布予定花洋小説お品書き。左中央に表紙の画像。詳細は投稿文章の通り。
【お知らせ】
12/1花洋オンリー🌸🌊お品書き
東ホール ユ30b 下関港
小説『あれからこれから』
R-18あり
再録+書き下ろし(3万文字)
全17話総文字数40万文字
A5サイズ400p
2000円
ハッピーエンドな花洋をセレクト。
短編、中編、長編。
⚠️過程に前年齢モブ洋を含む話あり。
よろしくお願いします。
15.11.2024 16:43
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お品書き作るか
15.11.2024 15:18
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2月花洋小説原稿の一部(現在46797文字書いてます)
「おー。いいな。カメラあんのか?」
「うん。ある。持ってきた」
「おお」
水戸は、ショルダーバッグから、使いかけのインスタントカメラを取り出した。
「これ、中学ん時の修学旅行の。遊ぶの夢中で、全然撮らなかったろ」
「新幹線で撮ったことしか覚えてねえ」
「あはは。オレも。ちと古いけど、まあ大丈夫だろ」
「おー。ほら。試し撮り」
楽しそうにピースサインをする桜木に「あー、うん。いいね。いい笑顔ですねー」と水戸はカメラマンの真似をしながら四角いレンズに桜木を移して、シャッターを押す。
「オレも撮りたい」
「うん」
桜木は水戸から受け取り、フィルムを巻いて「ほら、笑えー」とカメラを構える。水戸はポーズを取らなかったが、にこにこした顔が可愛らしくてその瞬間を撮影した。
「いいな。写真」
「ね。あ。花道見て。ねこ」
「ぬ」
水戸の指差す方向に振り向いて、桜木はねこに向けてシャッターを切る。
最近は2月の原稿につきっきりなためまじであげれるもんがないので、今日書いたやつを貼っといて茶を濁す。花洋かわいいよう
15.11.2024 15:17
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