MR新着。豪州産 Pupilloidea サナギガイ上科の分子系統。日本の 𝘉𝘦𝘯𝘴𝘰𝘯𝘦𝘭𝘭𝘢 クチマガリスナガイなども含めて解析しています。𝘝𝘢𝘭𝘭𝘰𝘯𝘪𝘢 ミジンマイマイ属と 𝘗𝘶𝘱𝘪𝘴𝘰𝘮𝘢 マルナタネ属は系統的に遠く、Valloniidae ミジンマイマイ科は多系統群であるというのは納得できる指摘です。
doi.org/10.1080/1323...
昨日Xで、15年目の3.11に際し、津波で流されてしまった石巻市万石浦瀬戸島のキバサナギ・チョウセンスナガイ・ツヤミジンマイマイに触れましたが、3種ともがサナギガイ上科であり奇遇です。
x.com/SocStudMollD...
12.03.2026 09:42
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Xで、マボロシリュウグウボタルを砂浜の打ち上げで拾った方が私以外にも現れたことを知り、心底驚くとともに感無量です。
概ね四半世紀に一度くらい起こりうることのようなので、プロ野球 (NPB) で完全試合が達成されるのと同程度の頻度だなあと他愛もないことを考えていました。こういう、再現性があるのかないのか、偶然か必然かも判然としない出来事は大好物です。
これを機に、昨年大阪市立自然史博物館で開催された特別展「貝に沼る」を勝手に記念して書いた拙著を、自由に閲覧・ダウンロードできるようにしました。よろしければご笑覧ください:
www.researchgate.net/publication/...
06.03.2026 14:05
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しかし鰓や雌の生殖器の細部は確かにカワザンショウ科に似ており、分子系統解析ではこの科のクレードにしっかり含まれました。雑搬溝の欠落は陸から海に逆戻りして二次的に喪失したと解釈するしかなく、この科で唯一の例外です。「世界は広い、これぞまさに生物多様性」と感じさせる貴重な存在です。
01.03.2026 11:24
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カワザンショウ科の新属 𝘿𝙖𝙫𝙞𝙨𝙖𝙨𝙨𝙞𝙢𝙞𝙣𝙚𝙖 Fukuda, Ponder & Criscione, 2026を設立しました。南アフリカ南東部の内湾に固有で干潟下部の藻場に棲み、何の仲間か長く不明のままだった奇妙な分類群です。生前のデイヴィス博士が解剖してこの科に属すと看破したものの、未発表でした。
この新属は歯舌の形が突飛で他のどの分類群にも似ておらず、20世紀中ならこれだけで新科を提唱しても誰も異を唱えなかったでしょう。さらにカワザンショウ科なら例外なく持っているはずの雑搬溝が見当たりません。つまり形態の概略だけでは近縁な分類群を俄かに想定できない特異なグループです。...
01.03.2026 11:24
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新潟市のレッドデータブックにある「マメタニシ」(下記pdfの p. 113)は、残念ながら在来のマメタニシでなく、外来種であるオオマメタニシです。新潟では1970年代までは確かに在来マメタニシの記録がありますが、その後絶滅し、オオマメタニシが侵入したのでしょう。
www.city.niigata.lg.jp/kurashi/kank...
また、画像の書籍の表紙にある写真の個体は、次体層の螺肋が2本のみのためやはり在来マメタニシでなく、移入種のオオマメタニシであると今回の論文で結論づけました。絶滅危惧種を扱う書籍の表紙のど真ん中に外来種を挙げてしまうとは大失態で、罪深い誤同定です。
28.02.2026 09:24
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近年日本に移入されたエゾマメタニシ科2種を、中国産オオマメタニシ𝙋𝙨𝙚𝙪𝙙𝙤𝙫𝙞𝙫𝙞𝙥𝙖𝙧𝙖 𝙚𝙭𝙞𝙢𝙞𝙖 (Frauenfeld, 1864)とコガシラマメタニシ𝙋. 𝙡𝙤𝙣𝙜𝙞𝙘𝙤𝙧𝙣𝙞𝙨 (Benson, 1842)に同定しました。両種は解剖学的に類似し、マメタニシ𝘗. 𝘮𝘢𝘯𝘤𝘩𝘰𝘶𝘳𝘪𝘤𝘢 (Bourguignat, 1861)とともに単系統群を形成します。
従来のマメタニシの属名𝘗𝘢𝘳𝘢𝘧𝘰𝘴𝘴𝘢𝘳𝘶𝘭𝘶𝘴 Annandale, 1924は𝙋𝙨𝙚𝙪𝙙𝙤𝙫𝙞𝙫𝙞𝙥𝙖𝙧𝙖 Annandale, 1918の新参異名です。種小名の語尾も -𝘶𝘴から-𝘢に変わるのでご注意ください。
28.02.2026 01:00
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Malacologia 68巻刊行。デイヴィス博士追悼特集号で約380頁、自力で縦に立ちます。そのうち、齊藤匠・澤田直人両会員と私がそれぞれ筆頭の論文3篇で計124頁を占めました。各々の概略を後ほど順にご紹介します。どれも驚きの内容から成る渾身の力作で、うち1篇はプレスリリース発出を現在準備中です。
なおこの号は表紙から中身に至るまで一貫して「2025」と印字されていますが、実際の刊行日を編集部に確認したところ正しくは2026年2月11日で、「印刷会社が大企業に買収されてしまって生産スケジュールがずれ込み、変更できないまま印刷せざるを得なかった」とのことですので、引用する際は注意が必要です。
28.02.2026 00:54
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福田さんのペリリューの書評(後編)では、私が以前書いた沖縄戦でのとある米軍兵の標本採集に関する書き物を引用頂いています(書評のnoteにリンクあります)。
27.02.2026 08:29
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後編(完結)です。大山桂先生は「リアル田丸一等兵」なのでした。だから私も、『ペリリュー』に描かれたコマの外に連なっていると確信しています。
手前味噌ながら、文末は奇蹟的な着地ができたと思っています。そこからまた前編の冒頭へと立ち返って戴けると嬉しいです。
今後も末永く、『ペリリュー』がたくさんの人々に読み継がれますように。
note.com/yamakei90_/n...
26.02.2026 08:53
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中編が公開されました。「数奇な運命」とか「奇縁」などというと月並みで安っぽいですが、本来は相互に無関係なはずの様々な記憶が思いがけない方向へ次々に連なり、書いているうちに今居る場所がますます覚束なくなる感覚にも陥りました。
後編も数日後に公開予定です。よろしくお願いいたします。
note.com/yamakei90_/n...
23.02.2026 04:40
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𝘝𝘪𝘷𝘪𝘱𝘢𝘳𝘢 𝘣𝘦𝘯𝘨𝘢𝘭𝘦𝘯𝘴𝘪𝘴 Lamarck. — Küster, 1852: 17–18, no. 12, pl. 3, figs 14–16 (赤枠内).
Küster, H.C. 1852–1853. Die Gattungen 𝘗𝘢𝘭𝘶𝘥𝘪𝘯𝘢, 𝘏𝘺𝘥𝘳𝘰𝘤𝘦𝘯𝘢 und 𝘝𝘢𝘭𝘷𝘢𝘵𝘢. In Abbildungen nach der Natur mit Beschreibungen. In: Küster, H.C. (Ed.), 𝘚𝘺𝘴𝘵𝘦𝘮𝘢𝘵𝘪𝘴𝘤𝘩𝘦𝘴 𝘊𝘰𝘯𝘤𝘩𝘺𝘭𝘪𝘦𝘯-𝘊𝘢𝘣𝘪𝘯𝘦𝘵 𝘷𝘰𝘯 𝘔𝘢𝘳𝘵𝘪𝘯𝘪 𝘶𝘯𝘥 𝘊𝘩𝘦𝘮𝘯𝘪𝘵𝘻, Ersten (1) Bandes, einundzwanzigste (21) Abtheilung, 1–96, pls 1–14. Bauer & Raspe, Nürnberg (pp. 1–56 and pls 1–8 in 1852, pp. 57–96 and pls 9–14 in 1853).
https://www.biodiversitylibrary.org/page/34226377
https://www.biodiversitylibrary.org/page/34226803
MR新着。バングラデシュでオニテナガエビ 𝘔𝘢𝘤𝘳𝘰𝘣𝘳𝘢𝘤𝘩𝘪𝘶𝘮 𝘳𝘰𝘴𝘦𝘯𝘣𝘦𝘳𝘨𝘪𝘪 (De Man 1879) 養殖場の余剰有機物除去と水質改善に役立ちそうな在来の淡水産貝類を検討。タニシ科の 𝘽𝙚𝙡𝙡𝙖𝙢𝙮𝙖 𝙗𝙚𝙣𝙜𝙖𝙡𝙚𝙣𝙨𝙞𝙨 (Lamarck, 1822) が濾過摂食を行うことや旺盛な繁殖力から最有力候補として浮上。
doi.org/10.1080/1323...
この養殖場は温室効果ガスを多く排出し、環境への悪影響が問題視されているので、その軽減に貝類を利用したいようです。タニシ科の種は確かに使い勝手がよいかもしれません。候補種は美しい殻をもつ種です。
06.02.2026 11:24
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Bartsch, P. 1936 (11 May). Molluscan intermediate hosts of the Asiatic blood fluke, 𝘚𝘤𝘩𝘪𝘴𝘵𝘰𝘴𝘰𝘮𝘢 𝘫𝘢𝘱𝘰𝘯𝘪𝘤𝘶𝘮, and species confused with them. 𝘚𝘮𝘪𝘵𝘩𝘴𝘰𝘯𝘪𝘢𝘯 𝘔𝘪𝘴𝘤𝘦𝘭𝘭𝘢𝘯𝘦𝘰𝘶𝘴 𝘊𝘰𝘭𝘭𝘦𝘤𝘵𝘪𝘰𝘯𝘴, 𝟵𝟱(5)(3384): 1–60, pls 1–8.
https://www.biodiversitylibrary.org/page/24739421
MR新着。日本住血吸虫を媒介する中国産ミゾヒダニナ(日本のミヤイリガイの別亜種)の新たな駆除剤として、アオカビ属の一種 𝘗𝘦𝘯𝘪𝘤𝘪𝘭𝘭𝘪𝘶𝘮 𝘢𝘶𝘳𝘢𝘯𝘵𝘪𝘰𝘤𝘢𝘯𝘥𝘪𝘥𝘶𝘮 Z12株の有効性を検証。その酢酸エチル抽出物とn-ブタノール抽出物は、ミゾヒダニナの中腸腺での蛋白質合成を阻害し個体を死に至らしめたことから、駆除成分が濃縮されていると見做しうる。
doi.org/10.1080/1323...
(画像は今回の論文のものではありません。Bartsch (1936) によるミゾヒダニナとその近縁種群:figs 1, 4 がミヤイリガイ、17 が狭義のミゾヒダニナ)
10.01.2026 11:24
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𝙋𝙖𝙡𝙞𝙨𝙖𝙙𝙞𝙖 cf. 𝙨𝙪𝙗𝙪𝙡𝙖𝙩𝙖 collected in the Okinawa Islands, Japan. A, Live specimen NSMT-Mo 79665 from Seragaki, 3.3 mm in shell length, apertural, lateral, and abapertural views. Greyish and yellowish soft parts visible through shell. B, Empty shell of young individual NSMT-Mo 79666 from Seragaki, 2.0 mm, apertural view. C, Empty shell in ST’s personal collection from Seragaki, 3.5 mm, apertural and abapertural views. D, Live specimen MPM. Coll. No. 25372 from Ie-jima Is., 3.2 mm, apertural, lateral, and abapertural views. Shell destroyed after taking photographs for molecular analysis. E, Close-up view of protoconch of MPM. Coll. No. 25372. Arrows denote demarcation line with teleoconch. F, G, Live-taken photographs of MPM Coll. No. 25372. Scale bars = 1 mm (A–D) and 0.2 mm (E).
MR新着。従来死殻のみ知られていた、奇抜な形の 𝙋𝙖𝙡𝙞𝙨𝙖𝙙𝙞𝙖 Laseron, 1956 の生貝(クモヒトデ類に一時的に寄生する可能性あり)による再検討。分子系統樹ではハナゴウナ科の 𝘗𝘺𝘳𝘢𝘮𝘪𝘥𝘦𝘭𝘭𝘰𝘪𝘥𝘦𝘴 レイシツボ属, 𝘌𝘶𝘭𝘪𝘮𝘢 ハナゴウナ属, 𝘏𝘦𝘮𝘪𝘭𝘪𝘰𝘴𝘵𝘳𝘢𝘤𝘢 クテンハナゴウナ属等と単系統群を形成した。
doi.org/10.1080/1323...
高野剛史氏らによる著作。この属がレイシツボ属に近縁というのは、殻の類似性から納得です。今回の検討標本の多くは海底洞窟・珊瑚礁間隙の底質・珊瑚下面から採取されており、この属は隠蔽環境を好むらしいとのこと。
06.01.2026 09:24
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あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
「ウマ」を名に冠する貝類は少ないので、他の方とも被ると思いますがウマノサワラビを挙げます。このウマ(午)は、画像右の天狗生(=吉良哲明)氏の解説にある通り、南の方角(に分布する)という意味です。「子午線」は北(ネズミ)と南を結ぶ線というわけですね。
ウマノサワラビには画像中央下部に挙げた個体(異名のタイプ標本)のごとく、巻きが解ける個体が現れるとされています。『原色世界貝類図鑑II 熱帯太平洋編』に同様の個体が載っているを子供の頃に見て以来、ずっと憧れなのですが、いまだ実物に接する幸運に恵まれません。
01.01.2026 01:45
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物体の大きさや文献の頁数など数値の幅は、ハイフン(-)よりenダッシュ(–)を用いるのが適切で、大半の活字刊行物は両者を区別していますが、その差異を認識して自らの原稿に反映させている人は非常に少なく感じます。こうした形式がいい加減だと、内容の信頼度や受理の可否に影響する惧れもあります。
画像下部の「間違い探し」における形式の誤り(全部で11箇所)の説明はALTに書き込みました。
26.12.2025 11:24
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最優秀賞を射止めた佐藤宏樹氏の発表に対する銓衡委員の選評は:
多留副会長「パワポの見せ方や話し方という点においてダントツ」
芳賀前会長「抜群」「生き生きとしていて、なにより楽しそうで、輝いていた」
福田「ぶっちぎりで突出」「パワポの完成度が著しく高く、洗練されていた」
などなど。
発表の審査においては、私は内容や話し方に加えてパワポの表記・構成も重視しています。学名の用法が不適切なのは論外なので大幅に減点し、さらに画像2枚目に挙げた各記号の扱いなども評価対象とします。スペースやカンマ等の置き方が適切な学生発表はごく稀ですが、今回の佐藤氏の発表はこの点が完璧でした。
25.12.2025 11:24
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先日豊橋で開催された当会大会に際して、若手の優れた研究発表を顕彰するウィンストン・ポンダー賞の銓衡がこのたび役員会で厳正に行われ、満場一致で下記の通り決定しました:
最優秀賞 佐藤宏樹氏
優秀賞 中野隆之介氏
お二方には中野智之会長より賞状が贈られます。おめでとうございます!
今回優秀賞を受賞された中野隆之介氏は中野智之会長のご子息であられ、先ほど会長の勤務先で授与式が執り行われました(画像2・3枚目)。結果的に閲覧注意の親バカ画像ですが(笑)、賞の審査自体は各研究発表を聴講した役員(中野会長を除く)間で、真剣な議論を交わして公正に行われたことを申し添えておきます。
24.12.2025 09:42
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3日前に新種記載されたセキガハラゴマオカチグサや、その翌日に公表されたシロスソカケなどスカシガイ科のホモニム問題に絡む各学名の新規追加・変更も、早くもMolluscaBaseに一通り反映されました。昨晩ブシェ博士から「論文のpdfをくれ」とメールが来たので、送ったらすぐに対応してくれました。彼は今米国出張中とのことですが、出先でも欠かさずデータベース入力や訂正を続けているようです。
doi.org/10.1080/1323...
doi.org/10.1080/1323...
21.12.2025 11:24
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MR新着。温暖化が住血吸虫症を媒介する貝類に与える影響。宿主となる貝類は生存に最適な温度範囲が種ごとに異なるため、気候変動は繁殖や分布の変化に直結し、住血吸虫の発育と疾患伝播の動態にも影響を与える。感染伝播域が拡大するだけでなくその移動をも促す可能性がある。
doi.org/10.1080/1323...
この総説で議論の対象とされているのはヒラマキガイ科の 𝘉𝘪𝘰𝘮𝘱𝘩𝘢𝘭𝘢𝘳𝘪𝘢 とマンソン住血吸虫、同科の 𝘉𝘶𝘭𝘪𝘯𝘶𝘴 とビルハルツ住血吸虫、およびミヤイリガイを含むイツマデガイ科ミゾヒダニナ属 𝘖𝘯𝘤𝘰𝘮𝘦𝘭𝘢𝘯𝘪𝘢 と日本住血吸虫です。
21.12.2025 09:42
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日本では 𝘼𝙚𝙜𝙞𝙨𝙩𝙖 Albers, 1850 オオベソマイマイ属(ケマイマイ類)の新参異名と見做されてもはや使う人も少ない 𝙏𝙧𝙞𝙨𝙝𝙤𝙥𝙡𝙞𝙩𝙖 Jacobi, 1898 オトメマイマイ属(シロマイマイ類)が、数日前にようやく MolluscaBase でも無効名扱いに修正されました。
先月発表した Fukuda & Hirano (2025) での扱いを踏まえています:
doi.org/10.1080/1323...
21.12.2025 09:24
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今回のホモニム迷宮論文は、室内に籠って文献検索するだけで書き上げた「こたつ記事」ですが、結果として実物を見たこともないチリ産の種に新たな学名を与えることになるとは、さすがに予想外でした。
私は常々冗談で「世の中に背を向けて引き籠り、俯いて足許を垂直にとことん掘りまくれば、いずれ眼前には南米大陸の青い空と海とが広がるはず、地球は丸いのだから」と言っていたのが、半ば冗談で済まなくなってしまいました。
荒ぶる自然や世間の喧騒から距離を置いて密室に立て篭もることで、初めて真理が見えてくることも確かにあるようです。
doi.org/10.1080/1323...
20.12.2025 13:22
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シロスソカケは今日まで新参異名とされてきた 𝙀. 𝙖𝙣𝙜𝙪𝙨𝙩𝙖 Thiele, 1915 が有効名として「繰り上げ当選」する。一方、𝘌. 𝘢𝘯𝘨𝘶𝘴𝘵𝘢 McLean, 1970(チリ産)はその新参同名でこれまた無効となるため、新置換名 𝙀. 𝙟𝙖𝙢𝙚𝙨𝙢𝙘𝙡𝙚𝙖𝙣𝙞 Fukuda, Hashimoto & Haga を今回提唱。さらに 𝙀. 𝙜𝙞𝙜𝙖𝙣𝙩𝙚𝙖 も3つの一次同名が存在する。そこで全6種の詳細な異名表を作成し、有効名を明示しました。
人は生物多様性を理解しようとしながらも勝手に混乱を増やし、話をややこしくして自然から乖離してしまうことがままあり、今回はその一例です。
20.12.2025 11:24
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𝘈𝘤𝘩𝘢𝘵𝘪𝘯𝘢 𝘪𝘮𝘮𝘢𝘤𝘶𝘭𝘢𝘵𝘢 Lamarck, 1822. — Deshayes in Férussac, 1851 (30 Jul.): vol. 2, 158, pl. 127, figs 1–2.
Férussac, A.E.J.P.F. d’Audebard de 1819–1832. 𝘏𝘪𝘴𝘵𝘰𝘪𝘳𝘦 𝘯𝘢𝘵𝘶𝘳𝘦𝘭𝘭𝘦 𝘨é𝘯é𝘳𝘢𝘭𝘦 𝘦𝘵 𝘱𝘢𝘳𝘵𝘪𝘤𝘶𝘭𝘪è𝘳𝘦 𝘥𝘦𝘴 𝘮𝘰𝘭𝘭𝘶𝘴𝘲𝘶𝘦𝘴 𝘵𝘦𝘳𝘳𝘦𝘴𝘵𝘳𝘦𝘴 𝘦𝘵 𝘧𝘭𝘶𝘷𝘪𝘢𝘵𝘪𝘭𝘦𝘴 𝘵𝘢𝘯𝘵 𝘥𝘦𝘴 𝘦𝘴𝘱è𝘤𝘦𝘴 𝘲𝘶𝘦 𝘭’𝘰𝘯 𝘵𝘳𝘰𝘶𝘷𝘦 𝘢𝘶𝘫𝘰𝘶𝘳𝘥’𝘩𝘶𝘪 𝘷𝘪𝘷𝘢𝘯𝘵𝘦𝘴, 𝘲𝘶𝘦 𝘥𝘦𝘴 𝘥é𝘱𝘰𝘶𝘪𝘭𝘭𝘦𝘴 𝘧𝘰𝘴𝘴𝘪𝘭𝘦𝘴 𝘥𝘦 𝘤𝘦𝘭𝘭𝘦𝘴 𝘲𝘶𝘪 𝘯’𝘦𝘹𝘪𝘴𝘵𝘦𝘯𝘵 𝘱𝘭𝘶𝘴; 𝘤𝘭𝘢𝘴𝘴é𝘴 𝘥’𝘢𝘱𝘳è𝘴 𝘭𝘦𝘴 𝘤𝘢𝘳𝘢𝘤𝘵è𝘳𝘦𝘴 𝘦𝘴𝘴𝘦𝘯𝘵𝘪𝘦𝘭𝘴 𝘲𝘶𝘦 𝘱𝘳é𝘴𝘦𝘯𝘵𝘦𝘯𝘵 𝘤𝘦𝘴 𝘢𝘯𝘪𝘮𝘢𝘶𝘹 𝘦𝘵 𝘭𝘦𝘶𝘳𝘴 𝘤𝘰𝘲𝘶𝘪𝘭𝘭𝘦𝘴. Tome deuxième, première partie. J.-B. Baillière, Paris.
https://www.biodiversitylibrary.org/page/52470202
https://www.biodiversitylibrary.org/page/52686239
MR新着。中国海南島にはアフリカマイマイ 𝘓𝘪𝘴𝘴𝘢𝘤𝘩𝘢𝘵𝘪𝘯𝘢 𝘧𝘶𝘭𝘪𝘤𝘢 (Bowdich, 1822) に加えて同属の別種 𝘓. 𝘪𝘮𝘮𝘢𝘤𝘶𝘭𝘢𝘵𝘢 (Lamarck, 1822) も移入されている。両種の拡大動態をCOI遺伝子で調べたところ、後種は検討個体数の82%を占めた一方で遺伝的多様性は小さいという。
doi.org/10.1080/1323...
日本ではアフリカマイマイは1種しか知られていないので、近縁な別種(殻はなかなか壮麗)が海南島に侵入し、蔓延しているとは驚きです。しかも個体数が圧倒的。島内での遺伝的多様性の低さを見ると、移入機会はまださほど多くないようですが。
19.12.2025 11:24
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A: 栃木県佐野市宇津野洞窟
B: 愛知県豊橋市嵩山蛇穴
C: 三重県度会郡大紀町木屋コウモリ穴
D: 滋賀県犬上郡多賀町河内風穴
E: 滋賀県犬上郡多賀町佐目いもん洞
F: 徳島県那珂郡那珂町桃源洞
G: イクラドウゴマオカチグサ
岡山県新見市井倉洞
H: マキドウゴマオカチグサ
岡山県新見市満奇洞
I: 鹿児島県大島郡与論町与論島赤崎鍾乳洞
J: 沖縄県宮古島市仲原鍾乳洞
K: C. yamamotonis (Minato, 1973)
ヤマモトゴマオカチグサ
和歌山県西牟婁郡すさみ町江須崎
L: C. ‘minima (Habe, 1942)’
キビオカチグサ近似種
東京都小笠原村母島石門山
MR新着。岐阜県関ケ原鍾乳洞内部から新種 𝘾𝙖𝙫𝙚𝙧𝙣𝙖𝙘𝙢𝙚𝙡𝙡𝙖 𝙙𝙚𝙣𝙩𝙖𝙩𝙖 Fukuda, Sawada & Kameda in Sawada, Kameda & Fukuda セキガハラゴマオカチグサを記載!
doi.org/10.1080/1323...
石灰洞や海岸飛沫帯、林床などで知られるゴマオカチグサ属の一員ながら、同属の他種は一様に特徴の乏しい無色半透明の殻をもつのに対し(2つ目の図)、今回の新種は殻口内唇に異様なほど強固なパリエタル歯を具えます。これは世界のカワザンショウ科全体でも比類のない特徴です。このため当初はゴマオカチグサ属でない可能性も考えていましたが...
18.12.2025 09:17
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MR新着。オオオカチョウジ 𝘈𝘭𝘭𝘰𝘱𝘦𝘢𝘴 𝘨𝘳𝘢𝘤𝘪𝘭𝘦 (Hutton, 1834) が、インド産 𝘗𝘵𝘦𝘳𝘰𝘤𝘺𝘤𝘭𝘰𝘴 𝘳𝘶𝘱𝘦𝘴𝘵𝘳𝘪𝘴 Benson, 1832(ヤマタニシ科)の腐肉と殻を摂食する様子を観察。周囲に他の餌資源が豊富に存在していても屍貝に群がって貪り喰うという。
doi.org/10.1080/1323...
類似した現象は日本産の陸貝でも時々見られるので、特に驚きはありませんが、活字で明確に報告された例は少ないかもしれません。
12.12.2025 09:44
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沖縄本島で姿消すカタツムリ いったい何が… | NHKニュース
【NHK】沖縄は日本全体のカタツムリの約20%の種類が生息し、そのほとんどが固有種といういわばカタツムリの「楽園」です。しかし、沖縄本島では今、絶滅危惧種が急速に姿を消し、国や県が保護に乗り出す事態になっていま
沖縄島に固有の陸産貝類の危機的状況、特に国内外来種ヤエヤママドボタルによる捕食の脅威を報じたNHKのニュース特集。螢探知犬の活躍や、もはや風前の灯火に追い詰められたアマノヤマタカマイマイとその保全対策などにも言及されており、充実した内容です。
これらの内容の一部は、番組中でコメントされている久保弘文元会長ご自身が、明後日(13日)の当会大会で詳しく発表されます。
news.web.nhk/newsweb/na/n...
11.12.2025 09:42
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