ひつじ探偵団日本でも観られて嬉しい
@rsaijo
北海道、京都・大阪を経て東京で哲学倫理学の教育研究をしています。分析哲学、フェミニズム、クィア理論など。ベジタリアン。Research and education in Philosophy and Ethics: analytic feminism and queer theory, metaphysics, aesthetics, robot ethics. Being a vegetarian. Tokyo, Japan.
ひつじ探偵団日本でも観られて嬉しい
もふもふな“ひつじ”が事件を追う「ひつじ探偵団」公開、主演はヒュー・ジャックマン
https://natalie.mu/eiga/news/663431?utm_source=bluesky&utm_medium=social
#ひつじ探偵団
Open AIがアメリカ国防総省に技術提供するという報道に接してしばらく考えた結果、Chat GPT Pro の契約を解除しました。アンソロピックのClaudeへの移行を検討しています。AI技術を生活に使用している限りその軍事利用と無縁ではいられませんが、今回のOpen AIの合意文書にある「国防総省は、適用法令、運用上の要件、ならびに確立された安全及び監督手続きと整合する限りにおいて、当該AIシステムをすべての合法的目的のために使用することができる。」 openai.com/index/our-ag... という条項は自律型兵器の操作についても恣意的に解釈でき、利用者として肯定し難いので。
disgusted poorly drawn cat
それと泣き崩れたり弱ったりしない、威厳あるガートルードの演技もよかった。ポローニアス殺害の場面で、ハムレットがガートルードの再婚を非難する場面でも、動揺を全く見せず手厳しい態度。でも、実は息子が自分が関与した陰謀を非難していることに気づくと、主体的に行動を翻す流れになっていた。
ナショナルシアターライブ『ハムレット』(ロバート・ハスティ演出) www.ntlive.jp/hiranhamlet を観てきた。とてもよかった。今まで観た中でもハムレットのキャラクターに一番共感できたかもしれない。セリフだけ取り出すと時代相応にミソジニーっぽいのに演技と演出でこんなに変わるんだなあと。ハムレットからオフィーリアへの「尼寺へ行け」の場面、最初はあくまで恋人へのちょっとした愚痴のような調子で始まるのに、ポローニアの存在に気づいた途端に、策略を感じて傷つき、怒りをあらわにする演出になっていた。一方的な感じがしない。オフィーリアも快活で冗談も言う、現代的なキャラ造形に。
3月5日に開催される包摂的ジェンダー社会学プラットフォーム( pisg.jimdosite.com )第2回研究会の一般参加申し込みをしました。私の背景は哲学なので、社会学のような実証的研究はできないのですが、哲学でもクィア研究の接続をちゃんとしたいですね。東京と大阪の二会場で同時開催とのことで楽しみです。
本書の最終章は石原さんは「本書を読み通した読者はアイヌを取り巻く愚行や偽善や消費をまなざす力を身につけているだろう。アイヌのまなざしも感じているだろう」と述べた上で「共に壊れたものを直し、共に生きるための道を開拓するときを迎えようとしている」と記している。あらためて気付いたが、締めくくりの言葉が「道を開拓」なのである。北海道の近代史で「開拓」という言葉は、日本政府による移住計画と収奪、同化政策をあらわすものだ。これは歴史上負の含みをもつ言葉をどう引き受けていくかという問いかけでもあるようにも思う。
先住民のアイヌに対する日本の人種的多数派を「和人」と呼ぶ語彙も私には馴染みがある言葉だが、必ずしもインタビューに協力した人たちは使用しない。遺骨返還運動に携わってきた木村さんBさんは本書のインタビューで「日本人」や「アイヌ以外の日本人」といった表現を使っている。日本の人種的多数派を表す概念的資源の貧弱さは、多数派の無自覚さの現れそのものであることを感じてしまう。
アイヌの出自を隠していてもアイヌ文化と無縁であっても、和人社会はアイヌをヘイトスピーチやヘイトクライムの対象にし、結婚差別を繰り返しており、それがいまなお植民地支配の秩序が機能していることの証左だという。ウポポイは自死にまで追い込まれる若者の痛みを何も包摂しないという指摘は、自分が見落としているものを考えざるを得なくなる。
タイトル通り、和人による植民地支配とその土台にある社会をどうまなざすかという批評的視点を提示するというコンセプトで編まれたもの。石原さんは日本のアイヌ文化振興法に基づく施作が結局のところ「Food, Fashion, Festival」という、多数派が消費しやすい部分にパッケージ化されていることを度々批判する。「自然との共生」「アニミズム信仰」といったイメージへの収斂は、例えば歴史学者の新井かおりさんのインタビュー(第6章)では自称支援者の研究者でも「アイヌにふれるとスピりだす」と表現されている。
先日アニメ版の『ゴールデンカムイ』5期第6話を見たら、原作の漫画はすでに履修済みだったのに具合が悪くなってしまった。ここ数日整理をつけようと日記に色々書いたものの、結局和人の自分が感傷的な反省文のようなものを書いても何も良くならない感じだけが残った。去年札幌で目を通した石原真衣・村上靖彦『アイヌがまなざす— 痛みの声を聴くとき』(2024、岩波書店)をあちこち読み直した。 www.iwanami.co.jp/book/b646699... 主に北海道の日高地方に住むアイヌの人々へのインタビューで構成されている。主に北海道の日高地方に住むアイヌの人々へのインタビューで構成されている。
浅草寺も、最初行った時は私がこれまで知っている寺より神仏習合的な要素が強く感じられて、場所でここまで雰囲気が変わるんだな…と思った。宗派の違いもあるだろうけどね。
関東に住んで驚いたのが「初詣」の行き先として仏教寺院がわりとメジャーなこと。成田山とか川崎大師とか。初詣は基本的に神社が中心だと思っていたので新鮮。生活者目線だと神社と寺院の区別が曖昧になりがちなのは日本国内どこもそうだろうけど、関東はそれがより目に入りやすい気がする。こういう背景について、東京周辺では近代の鉄道整備と観光の形成のなかで初詣の仕組みが発達したのでは?という研究があるらしく、面白そう:
平山昇著『初詣の社会史:鉄道が生んだ娯楽とナショナリズム』(2015、東京大学出版会)
www.utp.or.jp/book/b307129...
道内に住んでた時は私も雪の日はアウターのフードか帽子だけでした。湿らないし。
ただ、関西でも関東でもたまにふる雪は北海道と比べて水分が多いから雨を連想しやすいのかな
傘をささないで出かけてるのが私だけなんですが、あの雪の時に傘をさす習慣は何年東京に住んでも身につかないね。
衆議院選挙の投票を済ませてきました
ゴーティエの中短編集『死霊の恋/化身』(永田千奈訳、辻川慶子解説、光文社古典新訳文庫、2023年 )を楽しく読んだ。 www.kotensinyaku.jp/books/book382/ 映像的で場面が目に浮かぶような華麗な文体と、吸血鬼との破滅的な恋、古代ローマへのタイムスリップ、入れ替わりによる寝取られ亭主ものと現代の娯楽作品でも引き継がれる作品が並んでいる。約200年前の19世紀のヨーロッパにも観光業がある程度成り立っていて、博物館のパンフレットも作られていたんだなと不思議な感慨があった。ただ時代相応に植民地主義的なオリエンタリズムや女性への偏見は感じられるかもしれない。
Woolly Wednesday 💚
ベケット財団は演出に厳格で有名だったなあと思って検索したら、こんな記事が出てきた。イタリアで女性を配役した『ゴドー』の上演を財団が「ベケットの著作者人格権 moral rightsの侵害」だから止めようと裁判を起こしたものの訴えが退けられた2006年の事例。劇団側の主張は「俳優は女性でもキャラクターは男性のままなので侵害に当たらない」というもの。キャラクターの改変はしてないから作家の権利を尊重してますよということなのが興味深い。 www.theguardian.com/world/2006/f...
赤坂レッドシアターで『ゴドーを待ちながら』(ae-on.co.jp/godot2026/ )を観て来た。フランスの映画版を昔見たことがあるだけなので、日本語でベケットの『ゴドー』が見られて嬉しい。抽象的でミニマルな舞台装置でテンポよく会話が進む演出。ウラジミールとエスドラゴンの掛け合いが全体的にかわいい。コミカルさ強めの不穏な不条理喜劇で楽しく鑑賞できた。
アニメ版の『違国日記』を毎週楽しく観ている。原作のマンガは友人が勧めてくれたので読了済み( ikoku-anime.com )。マンガをうまくアニメに翻案されていて、どのキャラクターの視点で出来事が描かれているのか分かりやすい。思春期の子どもの心理描写に奥行きが出る感じ。アニメだと動作で時間の経過を表現できるのでセリフを省略しても違和感がないんだなと思った。
ウエストエンドスタジオ入口の看板 「理性的な変人たちvol.5 『口いっぱいの鳥たち』 受付開始時刻18:30 開演19:00 受付開始までしばらくお待ちください」 その下にフライヤーと 「本日撮影日」の案内
大阪で働いていた時に授業を受けてくれた当時の学生さんから案内をもらってキャリル・チャーチル&ディヴィッド・ラン作『口いっぱいの鳥たち』A Mouthful of Birdsの「理性的な変人たち」による日本語版の上演を鑑賞してきた。振り付けや演出のおかげか、エンタメ作品として楽しくみることができた。翻訳を読ませてもらったときはエウリピデスを下敷きにポスト植民地主義の視点やフーコーのセクシュアリティ論を取り入れた難解な戯曲だなぁと思ったけども、身体表現って大事。
本の内容とは無関係だがなるほどと思った点。セクハラで名誉教授の称号を剥奪された有名な哲学者の著作にふれるとき、実名をあげずにイニシャルのみの表記にしていた。注釈によると、学術的な貢献を引き継ぐことと、ハラスメントへの抗議の意思表示の両立のためとのこと。じっさい、仕事が有名すぎて引用せざるを得ないケースの現実的な対応だなと思う。伊勢田哲治著『倫理思考トレーニング』2025 ちくま新書
www.chikumashobo.co.jp/product/9784...
過程が非常にリアルに描かれている。あからさまな悪意や敵意のない差別描写は日本でもそのまま通じる生々しさがあり、その点は観ていてしんどい。ただ、レズビアンコミュニティの仲間たちの存在は心強く、喪の作業を進めていく主人公の心の動きも丁寧に描かれた良い作品だと思う
クラファンのリターンでもらった前売り券でレイ・ヨン監督『これからの私たち』All Shall Be Well movie.foggycinema.com/korekarano/ を観てきた。2020年代香港の60代女性カップルと遺産問題を扱った、日本でも地続きのテーマ。事業を起こし、良いマンションに住んでいる主人公二人は比較的裕福だが、親族たちは狭いアパートで余裕のない暮らしを送っている。たとえ生前の関係が良好でも、金に困った親族と遺産でトラブルになるのは男女カップルでもよくあると思うが、女性どうしであるがゆえにパートナーの地位が慣習的にも法律でも踏みにじられていく→
The Sheep Detectives、羊たちが探偵役のミステリ?とりあえずトレイラーで色々な羊たちが出てくるのを見ているだけでなんとなく幸せな気持ちになる。原作の小説はドイツ語で2005年に出版されたもののよう。 www.amazon.de/Glennkill-Ei... 日本語訳もあるけど2007年発行なので今は図書館でないとアクセスしづらいかな x.gd/eJhvk
羊たちが「羊飼い殺人事件」に挑む、異色の羊ミステリー映画『The Sheep Detectives』の予告映像が解禁。主演は、羊飼いを演じるヒュー・ジャックマンと“羊たち”。2026年5月8日に米英で公開予定
https://news.denfaminicogamer.jp/news/2512192f
自分が白人中心主義的な歴史観にいつの間にか影響されていたことを自覚してしまう。例えば米国の人種隔離政策にしても、一国の内部の問題としかとらえられていなかったと思う。故郷の西アフリカ諸国から強制連行された奴隷やその子孫たちという社会的立場抜きには扱えない問題なんだなと思った。デュボイスの『黒人のたましい』を以前読んだ時自分にはほぼ理解できなかったのも、共有されている歴史や社会状況が自分に欠落しているからなんだろうな。
読書会で紹介してもらった本。ブラックフェミニズムやブラックトランススタディーズのテキストの前に、大前提として知っておくべき歴史を学ぶ最初の一冊にいいかも。大西洋奴隷貿易と植民主義の歴史から独立運動や公民権運動の流れについて簡潔にまとめられている。ディアスポラの経験と音楽や文学、ダンスなどの文化芸術との繋がりが中心なのは著者が文学研究者だからなのか、その点も個人的には読んで見たい作品がたくさん紹介されていて嬉しい。中村隆之(2025)『ブラック・カルチャー:大西洋を旅する声と音』岩波新書. www.iwanami.co.jp/book/b101328...